Eライン・口ゴボ

歯科矯正によって老け顔になってしまうのはどうして?


ほうれい線 女性 矯正

「矯正を始めてから、なんとなく顔が老けたような気がする」
そんな違和感を抱えていませんか?
矯正治療中は、歯の位置やかみ合わせが少しずつ変化していきます。それに伴って、口元の張り方や表情のバランスも少しずつ変わるため、「鏡を見るたびに前と印象が違う」「写真写りが変わった」と感じることがあるかもしれません。
とくに、大人になってからの矯正では、顔立ちや皮膚のたるみなど年齢による変化も重なりやすく、治療の途中経過が不安に感じられることもあるでしょう。
しかし、矯正によって本当に“老け顔”になるわけではなく、多くの場合は一時的な印象の変化や、見慣れない過程の違和感にすぎません。
この記事では、なぜそのように感じるのか、どうすれば安心して治療を続けられるのかをわかりやすくお伝えします。

矯正で“老け顔”に見えると言われる理由

2つの選択肢を比較する女性のイメージ画像

歯列矯正を受けた方の中には、「治療後、顔つきが変わって老けた気がする」と感じる方がいます。
こうした声は決して珍しいものではなく、いくつかの共通する原因によってそう見えることがあります。
その一つが、歯を後ろに動かす治療によって、口元の立体感が減ったように見えることです。特に抜歯をともなうケースでは、スペースを確保するために前歯を内側へ移動させる処置が行われることがあります。すると、唇が自然と後ろに下がり、顔の正面から見たときに口元が平たく、頬がややこけた印象に見えてしまうことがあるのです。
また、前歯の傾きや位置が変わると、それに連動して唇のふくらみ方も変化します。もともと口元に厚みが少ない方や、年齢とともにハリが失われつつある方は、この違いを特に実感しやすい傾向があります。

もうひとつ注意したいのは、顎の動きやかみ合わせの変化です。矯正では、見た目だけでなく機能的な咬み合わせも重視されますが、その調整の過程で顎の位置や筋肉の使い方がわずかに変わることがあります。その結果、「前より表情が違う」「顔全体の印象が変わった」と感じる方もいるのです。
ただし、これらの変化はすべて矯正治療の計画次第でコントロール可能です。
たとえば、口元が引っ込みすぎないように歯の移動量を調整したり、横顔のバランス(Eライン)を考慮した治療方針を立てたりすることで、見た目への影響を最小限に抑えることができます。
つまり、「矯正で老けたように見える」というのは、治療による変化の中でそう感じることがあるだけで、実際に老けているわけではないということです。

この現象について説明していきましょう。

実際に老け顔になるの?

考える女性 

「歯列矯正をすると本当に老け顔になるのか?」
この疑問に対する答えは、「見た目の印象が変わることはあるが、必ず老けるわけではない」というのが医学的な見解です。
まず大前提として、矯正治療そのものが「老化を引き起こす」わけではありません。ただし、顔の印象に関わる変化が起こる可能性があることは確かです。大人の矯正治療では、顎の骨格がすでに完成しているため、歯を動かすことによって顔つきにどんな変化が出るかを十分に見極めることが大切です。
たとえば、前歯を大きく内側に動かしすぎると、口元のふくらみが減ってしまい、顔の輪郭が平坦に見えることがあります。歯は、唇の厚みや口元の立体感を支える土台でもあるため、位置が後ろに下がりすぎると、唇が薄く見えたり、横顔のライン(Eライン)が崩れたりすることがあります。こうした変化が、「老けた印象」につながることもあるのです。
また、噛み合わせの調整によって下顎の位置が変わることで、輪郭や口元の力の入り方が変化することもあります。たとえば、軽くしゃくれた印象が出る・逆に顎が引っ込みすぎてしまうといったケースです。

一方で、こうしたリスクを避ける方法も確立されています。現在の矯正治療では、3Dスキャンや顔貌の分析に基づいた治療設計が主流となっており、歯だけでなく「横顔の印象」や「口元の自然なボリューム感」まで考慮した治療が可能です。特に信頼できる矯正専門医のもとでは、見た目に配慮した細やかな治療設計が行われ、整った歯並びと若々しい表情の両立を目指すことができます。
結論として、「老け顔になるかどうか」は矯正そのものの問題ではなく、どのように歯を動かすか・どんなバランスをゴールとするかにかかっています。丁寧な診断と、見た目までしっかり考えられた治療計画があれば、不自然な変化は防げるのです。

老けて見えない矯正治療のために大切なこと

指を立てている女性

矯正治療で老けて見えるのが不安な方は多いですが、見た目の変化に配慮した治療を行えば、自然な若々しさを保つことも十分に可能です。
そのために大切なのは、「歯並びだけでなく、顔全体のバランスも見て治療すること」。
とくに横顔のラインや唇の厚みとの関係は、印象を左右するポイントです。治療前には丁寧な診断が必要ですし、抜歯や歯の引っ込みすぎにも注意が必要です。必要以上に歯を後ろに下げないように配慮することで、口元の立体感や表情の自然さを保つことができます。
また、治療中の表情変化に気づいたらすぐに相談することや、自分の希望をしっかり伝えることも大切です。遠慮せず要望を共有することで、より満足度の高い仕上がりに近づけるでしょう。

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矯正と“顔の変化”に関するよくある誤解

抜歯のイメージ画像

矯正治療についてインターネットで調べていると、「矯正すると顔が変わる」「抜歯すると老ける」など、さまざまな情報が出てきます。
中には正しいものもありますが、実際には誤解されているケースも多く、不安だけが先行してしまうことも。
矯正によって顔の印象が変わることはありますが、それが必ずしも悪い変化とは限りません。実際には、かみ合わせが整うことで輪郭がすっきりしたり、横顔のラインが整ったりと、より自然でバランスの良い表情に近づくケースも多くあります。

特に大人の矯正では、骨格自体を大きく変えることは難しく、変化の多くは「口元の張り方」や「表情の筋肉の使い方」が変わることで生じます。
さらに矯正治療で抜歯をしたからといって老けるとは限りません。矯正での抜歯は、あくまで歯のスペースを確保し、全体のバランスを整えるために行われます。歯を動かす方向や量を正しくコントロールすれば、抜歯によってむしろ口元がすっきりして若々しい印象になるケースもあります。
重要なのは、抜歯の有無よりも、どのように歯を動かすか。信頼できる矯正専門医のもとであれば、顔全体のバランスを見ながら適切な判断がされるため、過度な心配は不要です。

まとめ

難波矯正歯科のロゴ

「矯正で老け顔になってしまうのでは…」という不安は、多くの方が一度は感じるものです。
しかし実際には、治療内容や進め方によって見た目への影響は大きく変わります。矯正治療そのものが老化を引き起こすわけではありません。
大切なのは、歯並びだけでなく、顔全体のバランスや表情の変化まで見据えて治療を設計することです。特に大人の矯正では、口元の張りや唇の厚み、横顔のラインまで含めた診断が必要になります。
また、抜歯=老けるというのも誤解のひとつで、治療方針がしっかりしていれば、むしろ若々しく見えるようになることも十分にあります。
信頼できる矯正専門医のもとで、自分の顔立ちや希望に合った治療を選ぶことが、不安なく治療を進める鍵になります。
もし矯正中に「表情が変わった気がする」「老けて見えるかも」と感じたら、一人で悩まず、遠慮なく相談してみてください。見た目も噛み合わせも、どちらも大切にできる矯正治療は、きっとあなたの自信につながります。

難波矯正歯科は南海難波駅から徒歩3分で、仕事終わりにも通いやすく遊びに行くのにも便利な立地です。歯医者のためだけに遠くに通うのはちょっとという方にはぜひ当院をお選びいただけたらと思います。
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