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抜歯のタイミングを間違えると矯正が遅れる?正しい流れと注意点


抜歯 矯正 難波

こんにちは!難波矯正歯科です。
この記事に目が止まった方の中で歯並びが気になって歯列矯正を考えた際、抜歯しなければならないと聞いて不安な方も多いのではないでしょうか。
日本人は顎が歯の大きさに比べて小さく、全ての歯が歯列弓に並ばないことが多いので矯正治療時にスペースを確保するために抜歯するケースが少なくありません。抜歯が必要な歯列不正かどうかは精密検査にて判断しますが、抜歯が必要だった場合いつ歯を抜くのか気になる人も多いのではと考えます。

本記事では「いつ抜歯するのがベストなのか」「なぜそのタイミングが良いのか」など矯正前の抜歯のタイミングについてお伝えしていきたいと思います。
旅行などのイベントに重ならないようにするためにもぜひ参考にしてくださいね。

はじめに:矯正前の抜歯のタイミングって決まっているの?

考える女性 

初診カウンセリングで非常に多い質問の1つに「矯正前の抜歯のタイミングは決まっていますか?」が挙げられます。
抜歯が必要な歯列不正の場合、抜く対象になる歯は親知らずと第1・第2小臼歯どちらかです。上のみのケースや上下4本抜くケースと歯並びによって変わります。
精密検査をしたあと、歯を抜く必要があるかどうかお伝えいたします。またシミュレーションで抜歯したケースと非抜歯で治療したケースも確認いただけますので、どちらがご自身の理想に近いかも決め手のひとつとなるでしょう。

抜歯矯正に進むケースであれば抜歯のタイミング次第で、治療のスタートや進行具合が変わるため治療の流れを理解しておくといいかもしれません。

抜歯についてよくある質問に対する当院の回答

マルバツ札を両手にもった女性の医師

Q:「抜歯するタイミングは決まっていますか?」
A:「基本的に装置をつける7日〜10日前に抜歯していただきます。」

矯正スタートの予約を取る際も、上記の期間を踏まえて来院予定を決めていきます。

なぜ7〜10日前に抜歯するのが理想的なの?

なぜ抜歯当日から矯正スタートではなく、治療を始める7~10日前に抜歯するのが理想なのでしょうか。
詳しく解説していきます。

抜歯直後は違和感や出血があるため

歯を抜いた後は出血や痛みなどの違和感があるため当日に装置の装着はしません
抜歯後すぐに装置をつけると、痛みや炎症が強くなる可能性があり、さらに同時に歯を動かし始めると歯が動く痛みも重なってしまい患者さんの負担が増えてしまいます。
また出血によって装置の接着がうまくいかないこともあるため、基本的に当日は避けるようにしています。したがって数日~1週間、傷口の初期治癒を待つのがベストなタイミングといえるでしょう。

抜歯スペースに合わせた治療計画が必要

精密検査をしたあとシミュレーションし、抜歯の有無の違いによる治療計画を提案します。
歯並びや噛み合わせによって動かすのに必要なスペースが変わり、また抜く歯の位置によってワイヤーの調整や装置の位置が変わるため、先に必要な歯を抜いて装置を装着することで効率よく歯を動かしていくのです。したがってスムーズな歯の移動のためにも矯正前に歯を抜くことをおすすめしています。

歯を抜くタイミングを間違えるとどうなる?

矯正前に抜歯することはわかったとはいえ、タイミングを間違えるとどうなるのでしょうか。
予定が合わない、来院できなくなったなどのトラブルがあれば以下を参考にしてください。

抜歯のタイミングは歯科医師の指示通りに行いましょう

歯を抜く日が決まったら歯科医師の指示通りに来院するようにしてください。
抜歯が必要と診断された場合は、矯正の治療計画も抜歯することを前提に進めています。当初予定していた日に抜歯が難しくなれば、矯正スタートの日をずらさなければなりません。
どうしても仕事や何かしらの予定で来院が難しくなってしまったら、必ず歯科医院に連絡し予約の調整を行ってください。抜歯せずに来院しても、歯を抜いてなければ矯正が進められないため、必ず歯科医師に相談するようにしましょう。

もし早めに抜いてしまったらどうなるの?

歯が倒れる 矯正 難波

矯正するのに歯を抜くだろうと思って早めに抜いてしまうのもよくありません。
あまりに早く抜くと歯は隙間を埋めようと、両隣の歯が動き出してスペースが変わったり、噛み合わせが変わったりしてしまう可能性があります。
抜歯は「いつ抜くか」が治療計画の一部であるため、歯科医師に指示された時期に合わせて行うのが重要といえるのです。

矯正治療における抜歯の流れを知っておこう

矯正 流れ 難波

歯列矯正の相談を行った後から抜歯に至るまでの流れをお伝えします。
>>>難波矯正歯科の治療の流れはこちらをチェック

カウンセリング・診断後に抜歯が決定

日本人は顎が小さいため6~7割以上の方が抜歯ケースの矯正になることが多いです。
カウンセリング後の精密検査で、抜歯が必要と判断された歯並びのみ抜歯が必要になります。矯正の便宜抜歯は基本的に医院から抜歯依頼書を作成します。(一般歯科で行うケース)

抜歯前の確認事項

抜歯前に以下のことを確認しておきましょう。

・痛み止め・抗生剤の処方
・当日の過ごし方や注意点(特に血流が良くなるようなことや傷口に負担をかけることは控えましょう)
・治癒期間の目安
抜歯が必要なケースは抜歯を含めた計画が重要になります。
ご自身のライフスタイルに合わせて無理なく進めるようにしましょう。抜歯について、気になることがあれば遠慮なく当院スタッフにご相談ください。

抜歯の本数や部位はどう決まる?

抜く歯の本数や部位はどう決まるのでしょうか。

精密検査したあと、理想の歯並びになるためのシミュレーションによって抜歯の有無が決まります。
通常は小臼歯(前から4番目または5番目)の抜歯が多いですが、治療済みの歯か天然歯かどうかによっても変わることもあります。
例えば根っこの治療や虫歯の治療をしていると、何もしていない天然の歯に比べて寿命が短いため対象となることが多いでしょう。
基本的に上下左右1本ずつ計4本が一般的ですが、症例によって上または下の2本のみのこともあります。また部分矯正は前から3番目の歯までを動かすことが多いため抜歯は行いません。

抜歯当日の流れと翌日以降の注意点

カウンセリングから抜歯まで流れがわかると、次に気になるのは「抜歯当日の過ごし方」ではないでしょうか。
当日の流れと翌日以降の注意点についてお伝えします。

当日

当日はラフな格好で来院しましょう。
1回の来院で1本もしくは、2本同時に抜くことも可能です。麻酔して抜きますから術中はほぼ痛みを感じません。
所要時間は1本あたり15~20分程度のため、2本同時に行ったとしても止血を含めて1時間程度です。
健康な歯を抜くため、炎症がなければ血もすぐ止まります。ただし、当日は血行がよくなる行動は控えるようにし、刺激物を避け安静に過ごすようにしましょう。

抜歯後1週間の過ごし方

抜歯後1週間もなるべく安静にするようにしてください。
激しい運動や飲酒は控えるといいでしょう。また傷口に物が詰まって気になるとは思いますが、舌で触ったり強くうがいしたりせず、ブラッシングも優しくするよう心がけてください。

まとめ: 矯正前の抜歯は“装置装着の7〜10日前”が最適

ポイントを示してる女性

矯正治療前の抜歯はスタートする7~10日前がおすすめです。
焦って抜いたり遅れて抜いてしまったりすると治療計画に影響が出てしまう可能性があります。
抜歯のタイミングを守ることで治療がスムーズに進むため、ライフスタイルに合わせて歯科医師としっかり相談するようにしましょう。
旅行や特別なイベントが控えている方や抜歯について不安がある方は、遠慮なく難波矯正歯科のスタッフにご相談ください。ご自身の理想の歯並びに近づけるようライフスタイルに合わせて治療計画をご提案致します。
>>>カウンセリングのご予約はこちらから