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歯並びと“肌・口角・表情筋”の意外な関係


「矯正治療をすると顔全体の見え方が変わるって本当?」と気になっていませんか?

結論からお伝えすると、矯正治療後にお顔全体の変化を感じる方は少なくありません。
表情筋がバランスよく鍛えられ、その結果口角が上がったり、お顔が左右対称になったりなどいい影響が現れる場合もあります。肌のトーンが明るくなったという声もあるので、印象をよくしたい方には嬉しいメリットといえるでしょう。

こちらのページでは、歯並びと表情筋の関係について分かりやすくまとめました。現在治療中の方はもちろん、治療前や治療後の方にとっても必要な情報満載ですので、ぜひご参考ください。

歯並びが表情筋・口角・肌トーンに与える影響とは?

女性の横顔の写真

「噛む」という行為は、口周りの筋肉を使って行われます。
歯並びが崩れていると、使用する筋肉の負担のバランスに差がうまれ、その結果お顔の歪みにつながることがあるので注意しなくてはいけません。また、歯の段差があることで影ができ、肌の見え方が変わるケースもあります。お顔の印象は、自信や対人関係にも影響しやすいので、歯並びが原因と感じる場合は早めの矯正治療をおすすめします。

矯正によって変わる“顔の印象”のメカニズム

矯正治療をすることで「表情筋のアンバランス」「唇の盛り上がり」「肌の見え方」が改善する可能性があります。その理由を以下でくわしくみていきましょう。

表情筋のアンバランス

噛み合わせが整い全体でしっかり噛めるようになることで、表情筋がバランスよく使われるようになります。その結果「お顔の見え方が左右対称になる」「口角がしっかり上がる」「ほうれい線が薄くなる」といった効果を得られるケースが少なくありません。

治療後に「ほうれい線が濃くなった」という声もありますが、それは皮膚のハリが失われ垂れてしまっていることが原因です。体内で生成されるヒアルロン酸の減少のほかに、内側にある筋肉の衰えも要因の一つとして考えられるので、できるだけ早く全体でバランスよく噛める環境に整えたり、筋トレを行ったりすることもほうれい線が濃くなるのを防ぐ方法だといえるでしょう。

唇の盛り上がり

歯の重なりや位置異常があると唇が盛り上がり、その結果お顔が歪んで見えることがあります。叢生の代表的な症例として「八重歯」が挙げられますが、3番目の犬歯は歯列のカーブが強い部分であるため唇が盛り上がりやすく、口角の上がり具合も左右される傾向にあります。そのほか「食事のときに唇を巻き込んで噛んでしまう」「盛り上がっている部分の周囲に影ができやすい」といったデメリットもあるため、お顔の見た目をよくしたい場合は早めの改善がおすすめです。

肌の見え方

歯並びが崩れていると口元に影ができ、その影響で肌のトーンも暗くなったりくすんで見えることがあります。歯並びを整えることで口元の影が解消し、お顔が明るく見えるようになったというケースは珍しくありません。
矯正治療後にホワイトニングをすることでより肌のトーンアップが期待できるでしょう。

実践できる“表情筋トレーニング”と矯正併用のすすめ

表情筋 トレーニング

矯正治療をするとお顔の見え方にさまざまなメリットがありますが、治療前から表情筋が衰えていたり肌のハリを失っていたりすると、期待どおりにいかずに「老けて見える」と感じることもあります。治療後にマイナスな感情にならないためにも、矯正治療前または同時進行でトレーニングして鍛えておきましょう。

代表的なトレーニング方法3選

あいうべ体操

「あー」「いー」「うー」「べー」と口を大きくゆっくり丁寧に動かす方法です。
お顔全体の筋肉を使って行うことで表情筋を鍛えられます。目安は10回程度です。唾液の分泌を促す効果もあるため、お口のなかの乾燥や虫歯・歯周病予防にも役立ちます。

舌回し

唇をしっかり閉じた状態で、舌を歯ぐきの外側に沿って時計回り・反時計回りに回す方法です。口輪筋や顎下筋を刺激し、フェイスラインを引き締めます。

ワイヤー矯正をしている場合は、舌を傷つけてしまう恐れがあるので注意して行いましょう。

スマイルトレーニング

歯を軽く噛み合わせ、口角を上げて笑顔を作る方法です。笑顔を作ったら5〜10秒キープします。割り箸などを噛んで行う方法もあります。

こちらも参考にしてください 【ヤーマン 表情筋研究所】

口周り・日常生活の“癖”も改善を心がけよう

口周りや日常生活の癖のなかには歯並びの崩れや後戻りにつながるものが存在します。口周りの癖では「唇を噛む」「舌を前に出す」「舌を間違った位置に置く」「口呼吸」など、日常生活の癖のなかには「頬杖」や「うつ伏せ寝」などが挙げられます。口周りの筋肉や表情筋を鍛えることで改善する可能性もありますが、基本的に癖は無意識で行っていることが多いので「気づいたらやめる」というように意識して過ごすことが大切です。癖が歯並びに影響する理由は以下のとおりです。

唇を噛む

唇を噛むことで前歯に外側から圧がかかり、徐々に内側へと傾斜します。上唇を噛めば下顎前突(受け口)に、下唇を噛めば上顎前突(出っ歯)のリスクが上がるので注意しましょう。

舌を前に出す

舌を前に出すことで前歯に内側から圧がかかり、徐々に外側へと傾斜します。上顎前突や下顎前突のほかに上下の前歯の間にすき間ができる開咬のリスクもあります。

舌を間違った位置に置く

リラックスしている状態のときは、前方1/3が上顎前歯の少し後ろの歯ぐきに接しているのが正常です。舌全体が上顎の裏側に接していたり、下顎の裏側に広がっている場合は歯並びの崩れにつながる恐れがあるので改善が必要です。

口呼吸

口呼吸は外気の圧が常に歯にかかる状態になるので、歯並びの崩れを引き起こします。外気がダイレクトに喉に届くことで体調も崩しやすくなるので、早めの改善がおすすめです。鼻炎が原因となっているケースも少なくないため、まずは原因を特定することから始めましょう。

頬杖・うつ伏せ寝

頬杖やうつ伏せ寝は、下顎の位置を無理にズラす行為です。噛み合わせの崩れが徐々に歯並びにも影響し、顎関節症のリスクも上がります。口周りの癖よりも目につきやすいため、ご家族やパートナーに声かけをしてもらうことで比較的早く改善が期待できます。一人暮らしの方は目立つところにメモを貼るなど工夫をしましょう。

ビフォーアフターだけでは伝わらない「表情の変化」に注目

難波 矯正 裏側矯正

インターネット上にあるビフォーアフターの画像の多くは歯並びをメインに映してあるため、お顔の表情にどんな変化があるのかについては分かりにくい部分があります。しかし、歯並びはお顔の印象を左右する要因であり、治療後に変化を感じる方は決して少なくありません。治療後の変化をより実感したい方はぜひ以下の方法をお試しください。

周囲の人に変化の有無を聞く

自然な表情の変化は意外と自分では気づきにくいものです。鏡を見て笑顔を作っても意識して笑うため自然な笑顔とはいえません。普段の自分を見てるご家族やパートナーに直接変化の有無を聞くほうが効果を知るのに適しているといえるでしょう。

写真や動画を撮影して見比べる

一人暮らしをしている方などであれば、写真や動画を撮影して見比べるのがおすすめです。できれば一人で撮影するのではなくご友人と一緒に撮影するほうが自然な笑顔になりやすいでしょう。

まとめ:口元整える=顔全体の印象もアップ

難波矯正歯科 受付

矯正治療は歯並びや噛み合わせの崩れを治す治療法ですが、その結果お顔全体の印象が良くなるケースも少なくありません。口周りの筋肉や表情筋の状態が大きく影響していますので、現在治療中の方はもちろん治療前や後であっても、表情筋トレーニングや癖の改善を意識して行うことをおすすめします。

当院では、患者様に適切な治療をご提供するだけでなく、トレーニング方法も分かりやすくお伝えしております。お顔の見え方を少しでも良くしたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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