ハーフリンガル矯正

抜歯後の隙間対策|フリッパー・接着式仮ブリッジ・インプラント仮歯の比較


仮歯 矯正 難波

「抜歯後のすき間が目立たないか心配」「仮歯を入れることはできないの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、抜歯後のすき間対策として仮歯を入れることは可能です。色や形が歯に似ているためすき間がある状態よりも目立ちにくくなります。ですが、デメリットもありますのでまずは歯科医院へ相談してみましょう。

こちらのページでは、抜歯後のすき間対策として使用する装置の種類や注意点について分かりやすくまとめました。抜歯を控えている方はぜひご参考ください。

まず知っておきたい「抜歯直後の基本」

抜歯のイメージ画像

抜歯後、歯ぐきには大きな穴が開いた状態になり、歯槽骨を含む周囲の組織が完全に塞がるまで半年から1年ほどかかります。その間に細菌による感染が起こると、強い痛みが生じたり組織が修復したときの見た目が悪くなる恐れがあるため、注意しなくてはいけません。とくに抜歯当日〜48時間は、傷口の保護が最優先です。強い圧迫や頻繁な装置の着脱は治癒を妨げる可能性があることから装置の選び方には十分な配慮が必要になります。

抜歯の対象が前歯の場合は見た目の印象が、奥歯の場合は強い圧迫や清掃不良の問題・リスクが高めです。

一時的に抜歯後の隙間を目立たなくする主な方法

仮歯をチェックする女性

矯正治療では、一般的に4・5番を抜歯するケースがほとんどで、抜歯後にすき間をそのままにするケースも少なくありません。しかし、ブライダルや撮影などの予定がある場合には矯正治療用としてレジンを使った仮歯の製作が可能です。もし迷われている方は、ぜひ当院までご相談ください。
矯正治療以外の一般的な仮歯は、レジン以外の素材を使用することもあります。すき間を目立ちにくくするための主な治療法を以下でご紹介いたします。

フリッパー(即時義歯・見た目重視の義歯)

軽い入れ歯を使用する方法です。抜歯した翌日以降から数日で対応できるケースが多く、見た目を早く回復でき、かつ外して清掃ができるため衛生的に保ちやすいのが特徴です。デメリットとしては、通常の入れ歯と同じでほかのタイプにくらべて違和感が大きく、固定式ではないため外れやすい点が挙げられます。また、数回の調整が必要になることも少なくありません。

接着式の仮ブリッジ(レジン系)

抜歯をした部位の両隣の歯にレジンを接着してダミー歯(人工歯)を固定する方法です。通常のブリッジと仕組みは同じで、フリッパーにくらべて安定感があり、見た目が自然になりやすいのが特徴です。
デメリットとしては、通常のブリッジのように隣在歯を削って被せ物をするわけではないため強い圧がかかると外れるリスクがある点と、ダミー歯や接着部の清掃が難しい点が挙げられます。また、すべての症例に使用できるものではありません。

インプラント仮歯(条件が合う場合)

抜歯をしたあとにできる穴にインプラントのように人工歯根がついた仮歯を埋める方法です。フリッパーや仮ブリッジにくらべて見た目が自然で固定感があるのが特徴です。デメリットとしては、顎骨や歯ぐきの状態に左右されるため条件が合わない場合は適応されない点と、外科処置が必要な点、費用がかかる点が挙げられます。

既存義歯の一時調整(複数歯欠損の方)

お持ちの義歯を調整して見た目を整える方法です。もともと義歯を使用している方が対象で、短時間で対応できるケースがほとんどです。デメリットとしては、お持ちの義歯の状態や抜歯後の歯ぐきの状態によって、適合や安定感に差がでる点が挙げられます。

装着のタイミングと注意点

仮歯を装着するタイミングは、腫れや痛みがない時が基本です。とくに歯ぐきの上に乗せる義歯タイプは、間違ったタイミングで装着すると腫れや痛みが強くなる可能性があるため注意しなくてはいけません。通勤や通学、イベント前のスケジュールを逆算しておくとスムーズでしょう。

固定式のタイプは患者様個人で着脱することはないため、腫れや痛みが強いときはできるだけ早めに歯科医院へご連絡いただく必要があります。放置すると症状がさらに強まる可能性がありますのでご注意ください。お手入れ不足が原因の場合は、正しいやり方を身に着けていただくためにブラッシング指導をすることがあります。改善しやすいように普段使用している歯ブラシをぜひご持参ください。

費用と保険適用の考え方

症状や使用する材料、製作方法によって保険適用か保険適用外か決まります。ご心配な方は事前見積もりをおすすめいたします。矯正治療用の仮歯は保険適用外です。
当院は「目立ちにくさ」「快適性」「コスト」これら3つのバランスを考えて治療をご提供しております。目立ちにくさや快適性を重視する場合は、使用する素材が保険適用でないケースがほとんどですが、その分ストレスなく過ごせるという大きなメリットがあるので決して損ではないでしょう。一般的に「最小限の機能回復ができるもの」が保険適用内であるため、装着後のトラブルも保険適用外のものにくらべて多くなる可能性があります。

前歯と奥歯で“最適”が変わる理由

前歯は人目につきやすいため、見た目を優先した治療法がおすすめです。
見た目重視でいうと仮ブリッジやインプラント仮歯のどちらかを選択する方が多いですが、仮ブリッジは外れる可能性があるため注意が必要です。義歯タイプのフリッパーは外れたとしても装着し直せますが、見た目の自然さは仮ブリッジより劣ります。

奥歯は噛みやすさを優先した治療法が向いており、安定性のある仮ブリッジとインプラント仮歯のどちらかを選択する方が多い傾向にあります。しかし、前歯のケースと同様仮ブリッジは外れる可能性があり、硬すぎるものはその部位で噛まないほうがいいでしょう。フリッパーは歯ぐきの上に直接乗せて使用するため、歯ぐきの傷や歯槽骨の吸収を早める恐れがあります。強い圧がかかる部位の使用はおすすめできません。

発音・笑顔ライン・かみ合わせなどを考慮して、適切な治療法をご提案しております。

抜歯後のすき間対策についてのよくある質問

POINT 文字が書かれた 黒板

Q. 抜歯したその日から装置は入れられますか?

抜歯した部位の歯ぐきや歯槽骨の状態に問題がなければその日に装置を入れることは可能です。腫れや痛みが強く出そうな場合は、その症状がおさまるのを待つ必要があります。

Q. 食事はいつから?硬いものはNG?

食事は麻酔が切れたあとであれば摂っていただいて大丈夫です。仮歯の部分で硬いものを噛むと外れたり割れたりしてしまう恐れがありますのでご注意ください。

Q. 外れた/壊れた時はどうする?瞬間接着剤は?

外れたり壊れたりしたときは、つけ直しや修理が必要ですのですぐに歯科医院へご連絡ください。瞬間接着剤の使用は厳禁です。

Q. 口臭や出血が気になるときの対処は?

抜歯をした直後は穴のなかに食べかすや汚れが入って口臭が強まることがありますが、歯ブラシを使って無理に取ろうとすると歯ぐきを傷つける恐れがありますので、一度歯科医院へご連絡ください。
抜歯をして歯ぐきがある程度治った後の口臭や出血は、お手入れ不足による磨き残しや歯ぐきの炎症が考えられます。歯磨き指導を受けて正しいお手入れ方法を身につけましょう。

Q. どれくらいの期間“つなぎ”が必要?

矯正治療の場合だとスペースを閉じる段階になったら装置を外さなくてはいけません。外すタイミングはお口の状況や治療の進み具合によりますので、気になる方は歯科医院へご相談ください。一般治療の場合であれば歯ぐきの状態が回復した時点で本格治療へと移ります。

本格治療への橋渡し

仮歯は一時装置であり、抜歯後の歯ぐきの状態が回復したら本格治療に移るので、その準備として使用するケースがほとんどです。
本格治療には「インプラント」「ブリッジ」「部分入れ歯」の3種類があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。本格治療に入る前にしっかりとご説明いたしますので、安心して始められるでしょう。インプラントは顎骨に十分な厚みがある場合にのみ選択可能です。重度の歯周病や歯根の先に膿が溜まる根尖膿胞などがあった方は、選択できない可能性があるので注意しましょう。

まとめ|当院にご相談ください

難波矯正歯科のロゴ

抜歯後のすき間が気になるという方は少なくありません。とくに人目につきやすい前歯の場合は、抜歯した当日に仮歯を入れたいという方も多いでしょう。
当院では、抜歯直後のすき間対策としてレジンを使用した仮歯の製作を承っております。ただし、お口の状態によって使用する装置や入れるタイミングは異なりますので、まずは一度ご相談ください。
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