こんにちは。
難波矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
「仕事が忙しくて、次の予約日に通えなさそう…」
「急な出張で、しばらく歯医者さんに行けないけど大丈夫かな?」
歯科矯正の治療中、患者様からこのようなご相談をいただくことは少なくありません。学業やお仕事、ご家庭の事情、体調不良などで、どうしても決められた通院日に来院できなくなることは誰にでも起こり得ます。
しかし、歯科矯正は「ただ装置をつけておけば歯が動く」という単純なものではなく、定期的な通院があって初めて計画通りに進む治療です。もし、来院間隔があきすぎてしまうと思わぬ影響が出てしまうことがあります。
この記事では、矯正治療中はなぜ定期的な通院が必要なのか、来院間隔があいてしまった場合にどのようなリスクがあるのか、どう対処すればよいのかを解説します。
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目次
矯正治療はなぜ定期的な通院が必要なのか
ここでは、矯正治療はなぜ定期的な通院が欠かせないのか、その理由を2つのポイントから解説します。
歯はゆっくり動かすもの
矯正治療の基本は、歯に適度な力をかけ続け、調整しながら少しずつ動かすことです。ワイヤー矯正の場合、歯の動き方や骨の状態を見ながら、ワイヤーの太さや曲げ方、ゴムのかけ方などをミリ単位で調整します。
しかし、無理に強い力を一度にかけてしまうと、歯の根(歯根)が短くなったり、歯を支える骨や歯ぐきに大きなダメージを与えてしまったりする危険性があります。安全な範囲で歯を動かすためには、歯科医師による力のコントロールが必要なのです。
ワイヤー調整が必要
矯正装置が生み出す力は、時間が経つにつれて変化するため、定期的な調整が必須です。
矯正装置は、一度セットしたら同じ力が永久にかかり続けるわけではありません。歯が動くにつれてワイヤーの力が弱まっていきます。
マウスピース型矯正を例にとってみましょう。通常、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しますが、これは歯が少し動いた状態に合わせて、次のステップの力をかけるためです。もし古いマウスピースをずっと使い続けたら、歯はそれ以上動きません。
ワイヤー矯正でも同様で、1ヶ月も経つと当初かけていた力が弱まったり、バランスが崩れたりします。このタイミングで歯科医師が診察し、「次はもう少し右の歯を動かそう」「この歯は今の位置で固定しよう」といった判断を下し、ワイヤーを締め直したり、新しい部品を追加したりするのです。
来院間隔があきすぎると起こるトラブル
では、実際に来院間隔があきすぎてしまうと、どのような問題が起こるのでしょうか。ここでは、2つの大きなトラブルについて解説します。
歯が予定と違う方向に動いてしまう
来院間隔が大きくあくと、歯が計画とは違う方向に動いてしまうリスクが高まります。
矯正治療では、動かしたい歯に力をかけると同時に、その反作用で他の歯にも力がかかります。定期的な通院では、この反作用をコントロールし、必要な歯だけが動くように微調整を行っています。しかし、その調整が行われない期間が長引くと、力のバランスが崩れ、本来動かすべきでない歯が動いてしまったり、歯が傾いてしまったりすることがあるのです。
典型的な例が、抜歯を伴う矯正治療です。歯を抜いてできたスペースに前歯を移動させる計画だったのに、通院が遅れている間に奥歯が前に倒れ込むように動いてきてしまうと、抜歯したスペースが勝手に狭まってしまうことがあります。
こうなると、前歯を後ろに下げるための貴重なスペースが失われ、装置をつけ直したり、治療計画そのものを見直したりする必要が出てきます。他にも、歯がねじれてしまったり、後戻りを起こしてしまったりと、様々なトラブルの原因となります。
治療計画の変更や期間の延長が必要になることも
予定外の歯の動きを修正する必要が生じると、結果的に治療計画の変更や期間の延長は避けられません。
歯科矯正は、ゴールから逆算して立てられた計画に沿って進められます。一度歯が計画から外れた位置に動いてしまうと、そこから治療を再開すれば良いというわけにはいきません。
まずは、そのずれてしまった歯を元の計画上の位置に戻すという、追加の工程が必要になるからです。この「リカバリー」作業には、当然ながら時間と手間がかかります。そうなれば、当初2年で終わる予定だった治療が2年半、3年と延びてしまうことも珍しくありません。
また、歯科医院によっては、計画変更に伴う追加の装置代や調整料が発生し、費用的な負担が増えることも考えられます。
通院できないときに取るべき対応
「トラブルが起こるのは分かったけれど、どうしても通院できない時はどうすればいいの?」と心配な方もいるでしょう。ここでは、通院できないと分かった時にどう行動すれば良いのかお伝えします。
できるだけ早めに主治医へ相談
通院できない可能性が出てきた時点で、できるだけ早く担当の歯科医師に相談しましょう。
事前に事情を共有していただくことで、歯科医師側で治療への影響を食い止めるための対策を講じられる場合があるからです。
たとえば、海外への長期出張で2ヶ月間通院できないことが事前に分かっている場合、出国前にワイヤーの調整を通常より少し工夫したり、あえて力を弱めにして意図しない動きを防いだり、といった対応が可能です。
マウスピース型矯正であれば、お渡しするマウスピースの枚数を調整したり、オンラインで経過をチェックしたりする方法もあります。
このように、事前に相談いただければ、打てる手はいくつも考えられるのです。
「連絡したら怒られるかも…」と心配される方もいらっしゃいますが、そんなことは決してありません。通院できないことが決まったら、決して自己判断で放置せず、まずは一本お電話やメールでご連絡ください。
急な予定変更に対応できる体制がある医院も多い
多くの歯科医院では、治療を継続しやすいよう、急な予定変更にも柔軟に対応できる体制を整えています。
転勤や引っ越しといった大きな変化に対しても、当院では法人内転院システムがあるので同じ治療を継続して続けていただけます。
諦めて治療を中断してしまう前に、まずはご自身の通っている歯科医院がどのようなサポートをしてくれるのか、遠慮なく尋ねてみてください。
患者様からのご質問と医院の回答
ここでは、実際に診療で患者様からいただいたご質問と、それに対する回答をご紹介します。
Q.しばらく通えそうにありません。治療を中断した方が良いのでしょうか?放置するとどうなりますか?
A.まず、ご自身の判断で治療を中断することは絶対におやめください。
矯正装置がついたまま来院間隔があいてしまうと、先ほどご説明したように、歯が前に倒れてきたり、抜歯したスペースが意図せず埋まってしまったりする可能性があります。
そうなると、治療計画を大きく変更せざるを得なくなり、結果として治療期間が延びてしまうことがございます。
まずは、どのくらいの期間、どのくらいの頻度でなら通えそうか、大まかな見通しを聞かせてください。お仕事のご状況に合わせて、一時的に歯の動きを止めるための固定装置に切り替えたり、次回の来院時にまとめて調整できるよう計画を工夫したりと、様々な対策を講じることができます。
矯正治療は、患者様と私たち歯科医師と連携しながらゴールを目指すものです。どんな些細なことでも構いませんので、ご不安な点やご事情は遠慮なくお話しください。
まとめ
今回は、矯正治療中に来院間隔があいてしまうことのリスクと、その対処法について解説しました。
矯正治療の成功は、定期的な通院による調整にかかっており、来院間隔が治療の質と期間を大きく左右します。
仕事や学業、体調不良など、やむを得ない事情で通院が難しくなることは誰にでもあります。しかし、そんな時こそ「まあ、いいか」と放置するのではなく、できるだけ早く歯科医院に一本連絡を入れることが大切です。
まだ、転居があるかもと矯正を始められてない方は一度当院にご相談ください
難波矯正歯科では随時カウンセリングを受け付けております。ご予約は下記リンクよりお待ちしております。
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