「矯正治療で変わるのは見た目だけ?発音や噛みにくさに変化はあるの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、矯正治療で得られるメリットは歯並びの見た目だけではありません。発音やお顔の印象、咀嚼の問題の改善も期待できます。
こちらのページでは、口元の動きに矯正治療がどのように影響するのかを注意点も含めて分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
矯正=“歯並び”だけ?口元の動きにも注目
矯正治療で改善が期待できるのは、歯並びだけではありません。発音や滑舌の改善、咀嚼の動作がスムーズになる、笑顔がより魅力的になるといったメリットもあります。口元の動きはその人の印象を大きく左右するだけでなく全身の健康にも関係しますので、問題があれば早めの改善がおすすめです。
どうして発音・笑顔・咀嚼に影響が出るのか

歯並びや噛み合わせがなぜ発音や笑顔、咀嚼に関係するのか疑問に思う方も多いでしょう。
歯並びや噛み合わせが崩れている場合、唇や舌、頬、咀嚼筋(噛むときに使われる筋肉)といった口周りの筋肉の負担のバランスが崩れたり、それぞれが適切に機能しなくなるといった問題がおこることがあります。その結果、発音や笑顔、咀嚼に影響し、見た目や全身の健康のトラブルにつながることが理由です。
歯の傾きや位置異常
歯の傾きは、唇が盛り上がったり、反対に内側に入ったりする原因です。
スマイルラインが崩れる、ほうれい線がでやすくなるといったトラブルにつながりやすい傾向にあります。歯の位置異常も、唇の盛り上がりを引き起こしやすく、歯と歯の段差に影ができることでお顔の印象が変わるケースも珍しくありません。歯並びの崩れを気にする精神的な要因によって笑顔が不自然になることもあります。
顎関節の違和感や痛み
歯並びや噛み合わせが崩れていると全体でバランスよく噛むことができないため、一部の歯や筋肉、顎関節に大きな負担がかかります。顎関節症の発症につながる原因の一つですが、負担は少しずつ蓄積されていくので目立った症状が現れるまで気づかない方がほとんどです。顎関節症は一度発症すると完治に時間がかかる傾向にあり、何年も苦しんでいるという方が少なくありません。
「咀嚼時の違和感や痛み」「会話時に口がスムーズに動かせずに発音が悪くなる」「引っ掛かりを感じて口が閉じられない」「口が大きく開けられないことでお手入れや歯科治療が難しくなる」といったデメリットが発生しますので、生活の質が悪くなる可能性が高めです。
筋肉の負担のアンバランス
使用する筋肉の負担のバランスが崩れていると、お顔の歪みを引き起こします。筋肉が強張ることで笑顔が不自然になり、口元の歪みは発音にも影響しやすいため注意しなくてはいけません。また、筋肉の問題は顎関節症を引き起こす要因の一つでもあります。
筋肉は問題がある部位を補うために機能するため、ほかの部位の負担が増加する傾向にあります。口元から首へ、首から頭部や肩へといったようにつながっているため、結果的に慢性的な頭痛や肩こり、全身の歪みなど全身的な問題につながるケースも珍しくありません。
実際に動きが変わることの例

矯正治療をして歯並びや噛み合わせを整えることで、発音や笑顔、咀嚼の問題がどのように変化するのかを以下でくわしくみていきましょう。
発音がスムーズになる
唇の盛り上がりや舌への圧迫感がなくなり、動かしやすくなることで発音や滑舌がよくなります。ハキハキとした喋り方は「明るい」「しっかりしている」という印象をもたれやすいので、対人関係に対するメリットは大きいといえるでしょう。
笑顔が自然になる
歯の傾きや位置異常が改善することでスマイルラインのズレが解消するほか、使用される筋肉の負担が均等になってお顔のズレが改善するケースも少なくありません。口角が上がりやすくなるので、接しやすい印象になる方もいます。見た目がよくなったことで自信がつくことも笑顔が自然になる大切なポイントです。
噛みやすくなる
歯の傾きや位置異常を整えると一部の歯への過度な負担や唇の巻き込みなどがなくなり、全体でバランスよく噛めるようになります。口元のストレスが減ることで自然と咀嚼回数が増えて、胃や腸の負担が軽減するのもメリットといえるでしょう。栄養の吸収率が上がり、全身の健康にもいい影響を与えます。
難波矯正歯科での動作改善を見据えた矯正設計紹介

難波矯正歯科では、患者様の歯並びの状態やニーズに合わせた負担の少ない治療をご提案しております。ただ見た目を綺麗に揃えるだけでなく、自分の歯が健康で長く使用できるように最終的な噛み合わせの仕上がりにもこだわっているのが特徴です。口元の動きを改善するうえで欠かせない要素となるため、治療で感じるメリットは多いといえるでしょう。
適切な治療法をご提案するために、以下の取り組みをしております。
丁寧なカウンセリング
患者様のニーズにしっかりと答えるためにはカウンセリングが欠かせません。治療に関する基礎情報をお伝えし、安心して治療を始められるよう、疑問や不安にも丁寧にお答えしています。
しっかりとした精密検査
お顔やお口の写真撮影、型取り、各種レントゲン撮影などを行い、歯や顎骨の状態などを正確に把握し、そのうえで治療計画を立てます。矯正専門の設備を導入しているので質の高い計画が立案可能です。
矯正認定医による治療
矯正治療は一般的な治療よりも専門性が高く、担当する歯科医師のレベルによって仕上がりに大きな差がうまれます。当院では、高い知識・技術をもった矯正認定医が対応しているため、スムーズな治療が実現しやすい環境です。
外部の医院との連携
原因が歯ではなく骨格にみられるケースも少なくありません。外科矯正が必要な場合は、信頼できる外部の医院と連携して治療をすすめていきます。
変化を感じるタイミングとケアのポイント

口元の見た目の変化は、治療を始めて3~6か月ごろに感じ始めるという方が多いですが、発音や笑顔、咀嚼の問題の改善に関しては、歯並びがある程度整った後にみられる変化であるため1年~1年半ほどかかる場合があります。その期間に何らかのトラブルがおこると、治療期間が延長して変化を感じるタイミングが遅れる可能性があるので、正しいケア方法や管理方法についてのポイントをしっかりおさえて対策しておきましょう。
丁寧なお手入れを心がける
矯正治療中に虫歯や歯周病といったトラブルがおこると、中断が必要になる場合があります。トータルの治療期間が延びる原因ですので、根本的な原因である磨き残しを防ぐことを意識しましょう。
磨き残しのおこりやすさは使用する装置の種類によって異なり、取り外しが可能なマウスピース型矯正よりも固定式のワイヤー矯正のほうがリスクは高めです。一般的な歯ブラシで磨いたあとにタフトブラシで歯と歯の段差や装置周りを念入りに磨くと、磨き残しがおこりにくいのでおすすめです。歯間ブラシやフロスといった補助用具も1日1回は通すようにしましょう。
装置の脱離や破損がないかを確認する
装置の脱離や破損は、歯が計画どおりに動かなくなる原因です。後戻りや予想外の方向に歯が動くなどのトラブルがおこって、結果的に治療期間の延長リスクが高まります。
ワイヤー矯正の場合は食事のときに装置の脱離やワイヤーの変形がおこる可能性が高いので、食後のお手入れ時に異変がないかチェックするといいでしょう。マウスピース型矯正の場合は、装置が熱に弱く、触れると変形してしまいます。お湯を使っての洗浄や直射日光があたる場所での放置は厳禁です。装置の異変に気づいたら、すぐに歯科医院へ相談することも治療期間の延長を防ぐ大切なポイントですので覚えておきましょう。
定期的な調整・メンテナンスを忘れずに受ける
矯正治療中は定期的な調整とメンテナンスが欠かせません。予約日のキャンセルや延長が続くと、計画どおりに治療がすすまない可能性があるので注意が必要です。できるだけ治療の予約日を優先したスケジュール管理をおすすめします。
口周りの癖の改善・筋肉トレーニングを行う
「唇を噛む」「舌を前に出す」「気づいたら口が開いている」「同じ部位でばかり噛む」といった口周りの癖は、歯並びに影響するだけでなく、筋肉の負担のバランスが崩れる原因でもあるため早めの改善がおすすめです。唇や舌、頬は筋肉でできているので、お顔の歪みや口が開いてしまうという方は筋肉トレーニングをして改善を促しましょう。癖や筋力が弱い状態を放置することは矯正治療後の後戻りの大きな原因でもあります。
まとめ:機能も整える矯正で日常生活にも変化を

矯正治療は、歯並びの見た目の美しさだけでなく発音やお顔の印象、食べる動作に関わる問題の解決にも役立つことが分かっています。よりよい人間関係の構築や全身の健康にもいい影響を与えるでしょう。明確な変化はある程度歯が並んでからとなるため、1年~1年半ほどかかる場合があります。治療の延長があると効果の実感が遅れる可能性がありますので、適切なケアを怠らずに過ごすことが大切です。
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