ブログ

矯正歯科と美容歯科の違いは?


難波 矯正 裏側矯正

「矯正歯科と美容歯科って何が違うの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、治療の内容やリスクなどが大きく異なります。違いを知らずに始めると納得いく結果につながらない可能性もあるので注意しましょう。
こちらのページでは、美容歯科の特徴や矯正歯科との違いなどを分かりやすくまとめました。治療を迷っているという方はぜひご参考ください。

一般歯科とは全く違う!?美容歯科の特徴について

ホワイトニング 審美歯科 

当医院は歯列矯正専門の医院のため、一般歯科と美容歯科の治療は行っていません。歯科の違いがわからず悩んでいる方・迷っている方に、種類や違いをご紹介します。
美容歯科は「美しさ」を追求した診療科目で、歯や歯ぐきを白くするホワイトニングや細部まできれいにするクリーニング、被せ物をして歯並びを整えるクイック矯正、唇をパックやマッサージなどを行ってより魅力的にするリップエステなどを行っております。
一般歯科は主に疾患と呼ばれるトラブルを解決・改善するための診療科目で、虫歯治療や歯周病治療、抜歯、入れ歯製作、定期検診などを行っており、美しさを追求した詰め物や被せ物を選択することも可能です。しかし、あくまで治療の延長線上のものであり、問題のない健康的な歯に対してそれらを行うことは基本的にはできません。
美容歯科は疾患を治すためのものではなく、一般歯科よりもさらに美しさに重点をおいた処置・施術を行うのが特徴です。

矯正歯科と美容歯科の違いは?

一般的な矯正歯科は、歯並びや噛み合わせの問題がある状態に対して、専用の装置を使って歯を整える治療を行っております。歯根が天然歯であれば対象であり、基本的に歯を削ることはしません。一方で美容歯科は、ズレた歯を削って被せ物を行い、周囲の歯と軸を合わせて歯並びや噛み合わせを整える治療法です。被せ物の色を選べるため、過去に神経を取った歯や先天的に模様のような変色がみられる歯などホワイトニングで白くしにくい歯も理想の見た目に仕上げられます。

美容歯科の3つのデメリットについて

バツ印の札を持つ歯科衛生士の画像

「歯を削る」「被せ物で調整する」という特徴がある美容歯科は、デメリットの内容も一般的な矯正治療とは異なります。美容歯科のデメリットを正しく理解しておくことで、納得のいく治療につながりやすくなるでしょう。

歯の傾き具合によっては大きく削る必要がある

傾きが大きければそれだけ、周囲の歯と軸を合わせるために削る量が増える傾向にあります。歯の中心には神経が存在し、削ればそれだけ外部の刺激が伝わりやすくなるため、注意しなくてはいけません。「しみる」「痛む」といった症状がでる可能性が高い場合は、事前に歯の神経を抜くケースもあります。
歯の神経は痛覚以外に「歯に必要な栄養」を届ける役割があり、過去に神経を取った歯が脆くなる大きな理由です。ヒビや破折といったトラブルがおこりやすく、完全に割れてしまうと選択肢が抜歯のみになる可能性が高いので注意しましょう。また、根管治療(神経を取る処置)をした後に根っこの先に膿が溜まる可能性があり、その場合は根管治療のやり直しが必要です。基本的に膿は自然治癒することはなく、自覚症状がでないケースも少なくありません。定期的にレントゲンでチェックして状態を確認することが大切です。

ホワイトニングの効果が得られない

一般的な矯正治療の場合は、歯を整えたあとに美しさをさらに高めるためにホワイトニングをする方が多い傾向にあります。しかし、ホワイトニングは天然歯を対象としているため、美容歯科で整えた被せ物をしている歯の色を変えることはできません。被せ物が変色した場合は、被せ直しが必要です。

トータルの費用が高くなる可能性がある

矯正治療とはちがって美容歯科の場合は1本ごとに費用が発生するのが一般的です。整える歯が多ければそれだけ費用がかかるため、場合によっては矯正治療よりも高くなることがあります。

美容歯科で歯並びを整えるほうがいい人の特徴は?

過去に神経を取った歯や先天的に模様のような変色があるなど、ズレた歯に何かしらの問題がみられる方や、ズレた歯が少ない方、一部だけ整えたい方は向いているといえるでしょう。

一般的な矯正歯科が向いている人の特徴は?

被せ物で歯の軸を合わせて歯並びを整える美容歯科と、今ある天然歯の形は変えずに動かして歯並びを整える矯正歯科は、歯そのものへの影響が大きく異なります。以下にあてはまる方は矯正歯科のほうが満足度は高いでしょう。

今ある天然歯に傷をつけたくない方・長持ちさせたい方

基本的に歯を削ることはないため天然歯を傷つけることがなく、寿命が短くなるリスクも低めです。将来的にトラブルが少ないことで、歯科治療にかかる費用も抑えられるでしょう。

虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えたい方

歯並びが整うことで歯の表面に歯ブラシの毛先があたりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
美容歯科で被せ物を行って歯並びを整えても歯ブラシの毛先はあたりやすくなりますが、被せ物をするとご自身の歯根の境目には溝ができるため、そこに汚れがたまり虫歯の再発につながるケースも少なくありません。また、神経を取った場合歯の菌に対する抵抗力が低くなることから、神経のある歯よりも虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

噛み合わせに問題がある方

噛み合わせは基本的に奥歯が関係しているため、ほとんどの歯の向きや軸を整える必要があります。一般的な矯正治療のほうが将来のトラブルのリスクを抑えられるのはもちろん経済的負担も少ないといえるでしょう。

一般的な矯正歯科の治療方法

表側矯正の装置模型の写真

矯正歯科では以下の方法で歯並びや噛み合わせを整えます。適切な治療法はお口の状態や患者様の管理能力によっても異なりますので、気になる方は一度歯科医院へご相談ください。

ワイヤー矯正(表側矯正)

歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付けて、ワイヤーを通して歯並びを整える方法です。
昔ながらのやり方ですが、1本1本の歯を固定できて微調整がしやすく、軽度から重度まで幅広い症例に対応可能です。治療期間の延長につながりにくいのもワイヤー矯正の大きなメリットといえるでしょう。
デメリットとしては「装置が目立ちやすい」「唇の裏側に口内炎ができやすい」ことが挙げられます。最近は白や透明な装置も増えており、昔ほど目立たなくなっているので選択はしやすいといえます。また、専用のワックスで装置を覆うことで粘膜にあたる刺激を弱めることも可能です。

裏側矯正(舌側矯正)

ワイヤー矯正の一種で、歯の裏面に装置を貼り付ける方法です。
ワイヤー矯正の強みを活かせるだけでなく、正面から装置が見えないためお顔の印象がほとんど変わりません。デメリットとして「舌に装置があたって発音や滑舌が一時的に悪くなる」「表側矯正よりも取り扱っている歯科医院が少ない」ことが挙げられます。
当院は裏側矯正を専門として治療を行っておりますので、安心して通っていただけます。

マウスピース型矯正

マウスピース型の装置を定期的に交換して歯並びを整える方法です。
装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるため食事やお手入れを今までどおり行えます。
デメリットとして「ワイヤー矯正にくらべて微調整が難しい」「装着時間を守らないと治療が計画どおりにすすまない」などが挙げられます。

サージェリーファースト

矯正治療の前もしくは後に外科手術を行う方法で、主に骨格に原因がみられるケースが対象です。
骨格のゆがみによる歯並びの悪さを治していく治療法なので、検査で骨格を細かく見ていく必要があります。
>>>難波矯正歯科のサージェリーファーストはこちら

歯並びや噛み合わせの状態を理解して自分に合った選択を

難波矯正歯科 診療室

矯正歯科と美容歯科はメリットやデメリットが大きく異なります。今ある歯を長持ちさせたい方には歯を削る必要のある美容歯科はあまりおすすめできません。一度削った歯は元に戻すことができないので十分注意しましょう。
適切な治療法を見つけるには、歯並びや噛み合わせの状態を正しく理解するための精密検査が必要です。治療期間やくわしい費用も検査後に分かるので、気になる方はぜひご検討ください。

難波矯正歯科は南海難波駅から徒歩3分で、仕事終わりにも通いやすく遊びに行くのにも便利な立地です。歯医者のためだけに遠くに通うのが億劫になってしまう方にはぜひ当院をお選びいただけたらと思います。
当院のカウンセリングでは矯正経験のあるカウンセラーより、お悩みを一緒に解決できるようご提案させていただいております。ご自身のことをより知りたいと思っている方はぜひ精密検査(有料)も受けてみてください。知りたいことや矯正後の自分をより知れる機会になります。
スタッフ一同ご来院をお待ちしております。
>>>カウンセリングのご予約はこちらから