マウスピース矯正は透明のマウスピースなを使用するため、矯正中の見た目もほとんど分かりません。
また、取り外しができるため、食事や歯磨きも今まで通りできるなどメリットの多い治療ですが、いくつか治療中のきまりがあります。
装着時間もその中の一つなのですが、決められた装着時間マウスピースを装着しないと治療計画通りに歯が動かない可能性があります。
そこで今回は、マウススピース矯正は寝る時だけ装着しても効果があるかについてお話します。
マウスピースの装着時間は20～22時間必要
1日のマウスピースの装着時間は20～22時間をお願いしています。
そのため、寝ている時の６～１０時間程度だと、20～22時間には満たないため、効果は見込めません。
治療計画を立てた時の装着想定時間は20～22時間を見込んでいるため、決められた装着時間マウスピースを装着していないと、治療計画通りに歯が動かない可能性があります。
そうすると、予定していた治療期間より長引く場合もあります。
寝ている間だけ装着すると起きること寝ている間だけマウスピースを装着すると、想定している時間の半分程度なので、矯正力がきちんと伝わらず、歯並びも理想的に動きません。
また、マウスピースは歯を動かすのと同時に元の場所に歯が戻らないように後戻りを防止しています。
きちんとマウスピースを装着していないと、元の場所に後戻りを起こしてしまう可能性もあります。
お子さまの矯正の種類によっては寝ている時だけ装着する治療法も
お子さまの顎の骨が柔軟な時期に、寝ている時と起きている時間1～4時間程度マウスピースを装着して咬合誘導を行う治療法はあります。
ただし、お子さまはまだ顎が成長段階のため、この治療法が適用になりますが、大人の方にはこの方法は適用になりません。
装着時間を守るためにアプリを利用する
マウスピース矯正のアプリには、外した時にアプリで時間をカウントしていて、1日の装着時間はどの程度か測定するものがあります。
きちんと20～22時間装着できているか、判断ができるため装着し忘れを予防しやすくなります。
装着時間を守れなかった時の対処法
20時間以上の装着時間が守れなかった場合には、予定していた装着日数より一日プラスして期間を延ばすようにお願いしています。
ただし、1週間のうち何日も装着できない日が続いてしまうと、マウスピースが装着できなくなる可能性や新しいマウスピースに変えた時に強い力がかかって負担がかかってしまう場合があり、どうしても装着できない場合の対処法になります。
まとめ
マウスピースは20～22時間装着する必要があるため、寝ている間だけマウスピースを装着していても効果は見込めません。
お子さんのかみ合わせの誘導のために、夜寝る時だけマウスピースをする治療法や歯並びが整った後に後戻りを防止する「リテーナー」も夜間だけ装着する場合がありますが、マウスピースは基本的に20～22時間の装着が必要です。
マウスピースを紛失するなど、装着時間が守れない期間があった際にはすぐにクリニックにご相談ください。
当院は、マウスピース矯正に関するお悩みに対応していますので、お気軽にお問合せください。