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歯並びと歯の寿命は関係あるって本当?歯の健康維持について解説


こめかみを押さえる女性の画像

こんにちは!難波矯正歯科です!
「いつまでも自分の歯で食事をしたい……。」
多くの方がそう思っていても、毎日のセルフケアと定期的な検診をしていないと健康な状態で歯を保つことは難しいといわれています。
また予防ケアだけでなく、歯並びも密接に関係があると考えられています。
今回は「歯並びと歯の寿命の関係」についてご紹介いたします!

歯を失う原因の多くはむし歯と歯周病

こめかみを押さえる女性の画像

むし歯と歯周病は自覚症状が少なく、いつの間にか進行してしまうことも少なくありません。
そのため、症状が出た時にはかなり進行している場合も多い疾患です。

歯並びとむし歯のリスクに関しての投稿はこちらから!
>>2022.12.16「出っ歯は虫歯になりやすいの?」
>>Instagram

むし歯と歯並びの関係

むし歯の原因は、むし歯菌が糖分をエサに酸を発生します。
この酸は歯の表面のカルシウムやリンを溶かしますが、唾液には歯を修復する再石灰化の働きがあるので修復をしてくれます。

しかし、お口の中の汚れの中にひそんでいるむし歯菌が多かったり、頻繁に糖分がお口の中にあったりすると再石灰化が追い付かずむし歯が発生します。

そのため、糖分を控えたり時間を決めて食べることも大切ですが、むし歯菌がひそんでいる「汚れ」をきちんと除去することがとても重要です。
歯並びがガタガタしていると、その部分に汚れが残りやすく磨きにくい状態になります。
それにより、むし歯のリスクが高くなります。
毎日のセルフケアが十分に行えないとむし歯などのお口のトラブルにつながり、お口の健康を維持しにくくなります。

歯周病と歯並びの関係

歯周病は歯を失う原因第1位の疾患ですが、30代以上の多くの方が患っている身近な疾患です。
初期の段階では、歯ぐきが腫れる・歯磨きした時に出血が出るなどの症状ですが、症状が悪化すると顎の骨を溶かしてしまい、歯がグラグラすることも。
さらに進行すると、歯を支えられずに抜け落ちてしまう場合もあります。

歯周病の原因は、歯垢の中に含まれる歯周病菌です。
歯周病菌は汚れがあると、増殖して歯ぐきに炎症を引き起こします。
そのため、歯周病を予防するためには「歯垢」をためないことが重要です。
しかし歯並びが悪い部分は歯ブラシが当たりにくいことも多く、歯周病が悪化しやすい環境です。
歯ブラシだけでは足りない部分は、デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用して汚れを落としますが、歯並びを整えるとセルフケアがしやすくなり歯周病のリスクも軽減できます。

8020運動と歯並びの関係

口元を両指で指して笑う老若男女の画像

8020運動とは、80歳の時に20本の歯を維持するという運動です。
人の歯は親知らずを除いて、左右上下で28本あります。
その歯をできるだけ維持して使い続けるという運動で、1989年に運動が開始した時には10%以下と低い数値でしたが、2016年の調査では75~84歳以上の方の51%が達成しているデータがあります。
中でも8020運動の達成した方の8割程度の方が、正しい噛み合わせというデータがあります。

また、受け口の方や奥歯で噛んでも前歯が噛み合わない開咬の方は、8020運動の達成者がいないことが分かっています。
出っ歯の方や歯がデコボコしている叢生の方も達成度が低く、30%にも達していませんでした。
これらのことから、歯並びと健康な歯を維持することは密接に関係していることが分かります。

出典 厚労省 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html

歯並びがよくなると起きる4つのこと

スプーンで食事をする女性の画像

1.セルフケアがしやすい

歯並びが整っていると歯ブラシが当たりやすく、毎日のセルフケアがしやすくなります。
きれいな歯並びは見た目だけでなく、むし歯や歯周病のリスクを軽減できるため結果的に歯の寿命を延ばすことにつながります。

2.しっかり噛むことができる

しっかり噛むことには、いくつかメリットがあります。

(1)唾液の分泌が促されるので、唾液の働きが促進します。

唾液には、汚れを洗い流す作用や歯を修復する再石灰化を促進する働きがあります。

(2)消化の働きを助け、脳に刺激が伝わり認知症の予防も効果が期待できます。

歯を多く失っている方は、認知症のリスクが高くなるというデータもあります。

お口の健康だけなく認知症の予防のためにも、噛み合わせのバランスが整った状態でしっかり噛めるようにしましょう。

3.明瞭な発音

出っ歯や受け口、開口などで前歯がきちんと噛み合わせていないと話をしている時に空気が漏れやすく、発音が不明瞭になります。
よく話すお仕事に就かれている方など、私生活に支障をきたすケースも。
噛み合わせのバランスが整っていると空気が抜けることもなく、舌の動きが制限されることもないのできちんと発音しやすくなります。
整った歯並びと、明瞭な発音で口元に自信にも繋がります。

4.笑顔に自信が持てる

歯並びが整っていないと、会話の時や笑った時に口元を気にしてしまうこともあります。
歯並びがキレイになると、コンプレックスが改善されて笑顔や話す事にさらに自信が持てます。

歯の健康維持をするために歯並び改善は大切

歯周病(歯の汚れ)のイメージイラスト

歯並びが悪いまま放置してしまうとむし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
そのうえ噛み合わせのバランスが悪くなり顎関節症を引き起こしてしまう可能性も。
そのため、見た目や機能面の改善のために矯正治療が必要です。

矯正治療は歯並びの改善も目的にしていますが、定期的に矯正歯科に通う中で正しい歯磨きの仕方を身につけることもできます。
日常的なセルフケアで分からないことを聞けたり、汚れが残っているところをチェックして磨き方もお伝えします!
ワイヤーを調整した際にはクリーニングも行いますので、お口の中を清潔に保つことができます。

不正な歯並びを整えるには矯正治療

裏側矯正の装置の模型とシーサーの置物の写真

不正な歯並びがそのまま放置していても、自然に治ることはほとんどありません。
そのため、歯並びを整えるためには矯正治療が必要です。
当院では患者様の歯並びとご希望に応じられるよう様々な治療方法でご提案いたします。

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーを通して適切な力をかけて歯を動かす方法です。ワイヤー矯正にもいくつか種類があり、歯の表面にブラケットをつける「表側矯正」と歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」があります。

・表側治療

歯の表側に装置をつける方法で、多くの矯正歯科で治療ができます。
以前は金属の装置の見た目が気になってしまうことがありましたが、現在では白・透明のブラケットや審美ワイヤーが選択できるようになり矯正中の見た目が改善されています。
多くの歯並びに適用できる方法です。

・裏側治療

歯の裏側に装置をつける方法で、舌側矯正ともいわれます。
装置が歯の裏側につくので装置が見えにくく、矯正中の装置の見た目が気になる方におすすめの方法です。
ただし、歯の裏側に装置をつけるため技術力が必要になります。
そのため、裏側矯正を行っている矯正歯科は限られてきます。
>>難波矯正歯科の「裏側矯正治療」について

・マウスピース矯正

患者様のお口にぴったり合ったマウスピースを製作して、段階的に形の違うマウスピースに交換して歯並びを整える方法です。
透明のマウスピースなので、周囲の方から分かりにくい矯正方法です。
また取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。

ただし、20~22時間の装着が必要で食事や歯磨きの時間以外は装着が必要です。
食事の後に「ちょっとだけ……。」と外している時間が長くなってしまうと、治療計画通りに歯並びが動かない可能性があります。
>>難波矯正歯科の「マウスピース型矯正」について

まとめ

両手を広げて伸びをする女性の画像

歯並びが悪いまま放置しているとさまざまなデメリットがあり、歯の寿命を縮めてしまうことも。
歯並びが整うと噛み合わせが良くなると共に、歯磨きもしやすくなるのでお口の中の健康を維持しやすくなります。
噛み合わせや歯並びについて少しでも気になっている方は、無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。
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