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出っ歯だと虫歯になりやすいって本当?


むし歯のイメージイラスト

こんにちは。難波矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

歯並びのお悩みの中でも『出っ歯』は見た目への影響が大きく、コンプレックスに感じている方がたくさんいらっしゃる歯並びです。
そのため、当院に相談にいらっしゃる患者様も少なくありません。
その中で「出っ歯は虫歯になりやすいのですか?」というご質問をいただくこともあります。

実際のところ、どうなのでしょうか。
今回は出っ歯と虫歯の関係などについて詳しくお話していきます。
現在お悩みの方は、ぜひご覧になってみてくださいね。

どういう歯並びを出っ歯というの?

出っ歯のイラスト

『出っ歯』というと、上の前歯が前に出ているイメージが強いのではないでしょうか。
このような歯並びを専門的には『上顎前突(じょうがくぜんとつ)』といい、特徴として次のようなものがあげられます。

出っ歯の特徴

  1. 上の前歯が目立って前に出ている。
  2. 前方に歯が出ているため、唇を閉じられなかったりお口が開き気味になってしまう。
  3. 口元全体が前に出ている『ロゴボ』もみられる可能性が高い。

上記のような特徴が見られる場合は、上顎前突である可能性が高いといえます。

出っ歯の診断基準

出っ歯は上下の前歯がどのくらいズレているかで判断され、このズレ幅のことを『オーバージェット』と呼びます。
正常な状態では、オーバージェットは2〜3mm程度です。
しかし、横から見た時に上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に出ている状態であれば『上顎前突』と診断されます。

出っ歯は虫歯のリスクが高い!

むし歯のイメージイラスト

出っ歯は見た目への影響が大きいように思えますが、実はそれだけではありません。
冒頭でお話した「出っ歯は虫歯になりやすいのか?」という質問への答えは、結論からお伝えすると「イエス」です。
整った歯並びと比べると虫歯になりやすいため、気をつけなければなりません。

なぜ出っ歯だと虫歯になりやすいの?

なぜ虫歯になりやすくなるのかというと、前歯が前に出ているとお口を閉じにくくなってしまうからです。
無意識のうちにお口が開いている状態が続くと、唾液の抗菌作用が低下して口内が乾燥し、虫歯菌などの細菌が増加します。
菌が増えると、その分虫歯のリスクも高くなるというわけです。

また出っ歯の部分は歯並びが悪く、磨き残しが生じやすいことも理由の一つとしてあげられます。
歯垢が残ったままになっていると、その部分が虫歯になる可能性は高くなるからです。
歯並びの状態によっては歯磨きが難しい方もいらっしゃるかもしれませんが、デンタルフロスタフトブラシなども取り入れ、念入りなケアをするように心がけましょう。
【関連ブログ記事】
「歯ブラシだけでは磨けない!?デンタルフロスが必要な理由」

虫歯以外の出っ歯のデメリットとは

歯の模型とバツマークの札,歯科のデメリットのイメージ画像

出っ歯によって生じるデメリットは、残念ながら虫歯以外にもたくさんあります。
この項では具体的にどのようなものがあるのかご紹介していきますので、参考にしてください。

歯周病になりやすくなる

上記と同様の理由で、歯周病のリスクも高くなります。
また、お口の中の細菌が増えるため口臭が気になることもあるでしょう。

前歯の怪我をしやすくなる

前歯が前に出ていると、転倒した際などにぶつかりやすくなるため「歯が欠ける・折れる」などの怪我に繋がる可能性があります。

咀嚼力が弱くなる

噛み合わせが悪く、前歯でしっかり物を噛むことが難しいため、咀嚼力が弱くなります。
よく噛まないうちに飲み込みやすく、消化不良を起こしてしまうこともあります。

顎関節症になってしまう可能性がある

正常な噛み合わせではないため、顎に負担がかかります。
その状態を続けていると、やがて顎関節症を引き起こしてしまう可能性があるでしょう。

全身のバランスにも影響する

身体全体のバランスが崩れるため、頭痛や肩こり、腰痛などを引き起こしてしまうこともあります。

出っ歯になってしまう原因は?

歯の模型と虫メガネの画像

そもそも出っ歯になってしまう原因とは、何でしょうか。
主な原因として考えられるものは、次の通りです。

①遺伝

顎や歯の大きさ、歯の生える位置などは遺伝しやすい傾向があります。
例えば「上の顎が小さいまたは大き過ぎる・下の顎が小さ過ぎる・歯が大きい・上の前歯が前の方に生えている」などです。
ご両親のどちらかが出っ歯だと、お子様も同様になる可能性が高いといえます。
しかし必ずしも遺伝するというわけではありません。

②歯ぎしり

無意識に歯ぎしりをする習慣がある場合、歯に強い力が加わることで前歯が唇側に倒れてしまうことがあります。

③お口周りの癖

お口周辺の癖は『悪習癖(あくしゅうへき)』と呼ばれ、歯並びに大きく影響を及ぼします。
例えば、指しゃぶり・舌を歯で押す癖・爪噛み・口呼吸などです。
指しゃぶりや舌の癖・爪噛みは、歯を押す力が加わるため継続して行うことで歯が前に傾いてしまうことがあります。

また口呼吸は、舌の位置が下がり上の顎の成長を妨げる原因となります。
その結果、歯が並びきれずに歯が前に出てしまうというわけです。

④歯周病

歯周病が原因になることもあります。
前歯が前に傾いて歯と歯の間に隙間が生じる『フレアーアウト』と呼ばれる状態です。

健康な時の歯は顎の骨にしっかり支えられているものですが、歯周病が進行するにつれて顎の骨は失くなっていきます。
骨の支えや奥歯を失うことにより噛み合わせが崩れると、下の前歯が上の前歯を突き上げ、さらに出っ歯を悪化させてしまいます。
歯周病が原因の場合は、歯並びだけの問題ではないため早めに対応しなければなりません。

出っ歯はどうやって治すの?治療方法を紹介

歯列矯正(表側矯正)の装置模型

出っ歯を治したい場合、どのような治療をするのか気になる方は少なくないでしょう。
ここでは、一般的に行われている治療方法についてお伝えしていきます。

基本的には『矯正治療』で改善を図りますが、重度の場合には外科手術をともなうこともあります。治療方法にはいくつか種類があり、以下のようなものです。

①ワイヤー矯正(表側矯正)

ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面に装着し、ワイヤーを通して力を加えることで歯を動かす方法です。
>>表側矯正について

②裏側矯正(舌側矯正)

ワイヤー矯正での見た目が気になる場合に行うことが多い治療方法です。
歯の裏側に装置をつけるため、人から目立ちにくい点が特徴です。
>>裏側矯正(舌側矯正)について

③マウスピース型矯正

透明のマウスピース型装置を用いて行う方法です。
目立ちにくく、取り外し可能という特徴があります。
>>マウスピース型矯正について

④歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正

歯を動かすために、上の顎や下の顎の骨に『アンカースクリュー』というネジのようなものを埋め込む方法です。
ワイヤー矯正やマウスピース型矯正と合わせて行います。
>>歯科矯正用アンカースクリューについて

⑤外科手術をともなう矯正

骨格的な問題があり矯正治療だけでは改善が難しいケースでは、外科手術も必要となる可能性があります。
>>外科矯正 (サージェリーファースト)について

抜歯が怖い!出っ歯の治療で抜歯は必要?

抜歯のイメージ画像

患者様のお口の状況や出っ歯の程度により、抜歯が必要かどうかは異なります。
日本人(アジア人)は欧米人に比べて顎が小さいため、歯が並びきらずに出っ歯になりやすいといわれています。
歯を並べるためのスペースが足りない場合には、抜歯をする可能性もありますが、まずは歯科医院で相談してみましょう。
詳しい治療方針を知りたい場合は、カウンセリング後の精密検査が必要になりますが、おおよその流れや目安を把握することができると思います。
>>難波矯正歯科の「矯正治療の流れ」について

出っ歯にお悩みなら原因や解決方法について知っておきましょう

歯を指さしてOKのハンドサインをする女性

今回は「出っ歯だと虫歯になりやすいのか?」など出っ歯について詳しくお話しました。
口元の悩みはコンプレックスを感じやすく、見た目や健康面だけではなく精神面にも影響を与えます。
出っ歯にお悩みの方はぜひ一度、難波矯正歯科のカウンセリングをご利用ください。
お悩みについてや治療に関してなど、詳しくお話させていただけたらと思います。
患者様のお悩みが解決できるように、少しでも力になりたいと思っておりますので、どうぞ気軽にお声がけくださいね。
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