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受け口の矯正治療をした後にリテーナーは必要?


マウスピース型リテーナー(保定装置)を持つ女性

こんにちは!難波矯正歯科です。

数年にわたる矯正治療の終わりが見えてくると、患者さんは自分自身を褒めてあげたくなるような達成感に包まれます。
あの長い期間、鏡の前で自分の変化を見守りながら、多くの陰ながらの努力と忍耐がついに実を結ぶ瞬間です…!

しかしそんな喜びも束の間、新たな疑問が浮かび上がります。
「矯正が終わった後も、本当にリテーナーを使い続ける必要があるの?」という疑問です。
実は矯正治療を終えたほとんどの人がこの疑問を抱くものです。
矯正治療が完了したその後の生活への重要な一歩となります。

今回は、この疑問に対してしっかりとリテーナーの必要性についてお答えしていきます。

受け口の矯正とは?

受け口(反対咬合)のイラスト

受け口の矯正は、端的に言えば上顎の歯が下顎の歯よりも後ろに位置する状態を修正する治療です。
この受け口の状態は、見た目の印象に影響を及ぼすだけではありません。
噛み合わせの問題が原因で発生する頭痛や顎の痛みなど、日常生活における様々な不便や健康に問題を引き起こす可能性があります。
矯正治療の主な目的は、機能的な改善審美的な向上を両立させることにあります。

治療の流れは、初診での詳細な診断から始まります。
ここでは、X線やデジタルスキャンでの歯の型取りをして顎の骨格と歯の位置を詳細に分析し、個々の状態に最適な治療計画を立てます。
適用される矯正方法には、従来のブラケット矯正から、目立ちにくいかつ最新の透明なマウスピース型矯正装置まで多岐にわたります。
※難波矯正歯科の「治療内容」については、こちらのページをご確認ください。

多くの患者さんが受け口矯正をする理由は単に見た目の改善のためだけではありません。
自信を持って笑えるようになること、言葉をはっきりと発音できるようになること、そして何より、日常生活で感じる不快感や痛みから解放されることを一番に望んでいます。
矯正治療を決意する皆さんの心情には、そうした将来への期待と強い動機が存在します。

治療期間は通常は1年半〜3年程ですが、患者さん一人一人の状態によって前後します。
この治療期間は、患者さんは定期的に歯科医院を訪れ、矯正装置の調整や進捗状況のチェックを受けます。
矯正治療の過程は決して短いものではありません。
その結果得られる自信とお口から全身への健康は、多くの人々にとって計り知れない価値があるものです。

リテーナーとは何か?

マウスピース型のリテーナーと歯ブラシ

リテーナーは、矯正治療後に歯が元の位置に戻るのを防ぎ、新しい位置を維持するための装置です。
矯正で得られた理想的な歯並びや噛み合わせを長期間保持するためには、リテーナーの使用が必要不可欠です。

リテーナーには主に「固定式」「取り外し式」の二つのタイプがあります。

固定式リテーナー

固定式リテーナーは、通常下の歯に使用されます。
小さなワイヤーが裏側に固定されることで、歯が動かないように保持します。
このタイプは24時間常に歯に固定されています。
そのため患者さんの取り外す管理などの努力が少なくて済むという利点があります。
ただし歯磨きでの清掃が難しく、維持のためには適切な歯磨きや定期的なクリーニングが求められます。

取り外し式リテーナー

一方、取り外し式リテーナーは、透明プラスチックやワイヤーとアクリルで作られることが多く、夜間や指定された時間に患者さんが自ら装着します。
このタイプは清掃が容易で、必要に応じて取り外しが可能です。
そのため食事やブラッシングの際に便利です。
しかし定められた時間装着しないと効果が薄れてしまう可能性があります。
そのため患者さんの自己管理が非常に重要となります。
どちらのタイプも、矯正治療の成果を維持するために欠かせない役割を担っています。

リテーナーに関する過去のブログ記事はこちら↓
「保定装置(リテーナー)はいつまで付ければ良いの?」
「矯正治療が終了!その後渡される保定装置って?」
「保定期間中に引っ越し!対処法と治療の継続方法」

矯正後のリテーナー使用の重要性

黒板に電球のイラストとPOINTという文字を書く手

歯科矯正治療を終えた後の喜びは格別なものですが、その美しい成果を長持ちさせるためにはリテーナーが必要不可欠です。
本当に何度もお伝えしますが、リテーナーがとても大切な役割を担っています。
この必要性は、歯と周囲の組織が持つ「記憶」が関係しています。

歯は、長い時間をかけて新しい位置に移動された後も、元の位置に戻ろうとする生物学的な傾向があります。
これは、歯を支える周囲の骨や組織が、矯正前の状態に自然に戻ろうとするためです。
リテーナーは、この自然な力に対抗して、歯を新しい位置に保持する役割を果たします。

矯正後の最初の数年間は特にこの傾向が強く、リテーナーを着用することで歯並びの再移動を防ぎます。
着用を怠ると、多くの患者さんが経験するように歯は徐々に移動を始め、せっかくの治療効果が失われてしまう可能性が高くなります。
そうです、歯並びが元に戻ろうと歪み始めます。

体験談

たとえば、Aさんは矯正治療を3年間受け完璧な歯並びと美しい笑顔を手に入れました。
治療完了後、彼女はリテーナーの重要性を理解していたため忠実に着用を続けました。
ですが数ヶ月後、彼女はリテーナーをたまにしか使わなくなりました。
その結果…前歯が少しずつ元の位置に戻り始め、たまに着用する際にリテーナーのキツさを感じて、歯並びが元に戻ろうとしていることに気がついたのです。
この経験から学んだAさんは、再びリテーナーを定期的に使用することで、歯の位置を正しく保つことができました。

このようにリテーナーの着用は、矯正治療の美しい成果を維持し、再び治療を受ける必要を避けるために絶対に欠かせないものなのです。
リテーナーは単なるアクセサリーではなく、あなたの笑顔を守るものと言えるでしょう。
決して大袈裟ではなく、その小さな努力が毎日の自信へとつながるのです。

長期的な視点でのリテーナーの価値

カレンダーの上に歯の模型とデンタルミラー

長期間リテーナーを使用することは、ただ歯並びを保つだけではありません。
それは、毎日自信を持って生きるための投資という考え方でもあります。
リテーナーは、矯正治療で得られた美しい笑顔を維持することで、自分自身に自信を与えます。
その素敵な笑顔は人とのコミュニケーションを円滑にし、社会生活や職場での印象を向上させる力があります。
その笑顔から、自身の満足度合いが大いに高まります。

さらに、適切な噛み合わせは消化にも良い影響を与え、全体的な健康維持に関係します。
リテーナーを長期的に使用することでこれらの健康的な利点を享受することができます。

また、歯が適切な位置に保たれることで、歯の欠けや折れるなどの損傷や歯周病のリスクが減少し、将来的な歯科治療の必要性やコストも大きく削減されます。
これら全てのメリットは、リテーナーの日常的な着用という小さな習慣から得られます。
このリテーナーを入れる、という習慣があなたの全体的な生活の質を高め、毎日をより明るく、自信に満ちたものに変えていくこと間違いなしですね。
この毎日の習慣という小さな努力が、あなたの未来を形作る重要な一部となります。

まとめ

長きにわたる矯正治療は、最終的なリテーナーの着用とともにその真価を発揮します。
美しい歯並びを獲得することは一時的な成果ではなく、継続的なケアが求められるということがご理解いただけたのではないかと思います。
リテーナーは治療の努力を長期間守り続けるための必需品であり、あなたの日常生活において大切な役割のあるものだと思っていただければ幸いです。
矯正治療の後はリテーナーの重要性を理解し、適切な使用と管理を心がけましょう。

当院では矯正治療後のフォローアップも積極的に行なっています。
矯正治療をお考えの方はぜひ当院へご相談ください。心よりお待ちしています。
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