みなさん、こんにちは。難波矯正歯科です。
歯が前に出ているとすごくコンプレックスになり、自分に自信がなくなってしまいます。
歯並びや笑顔に自信が持てると、周りからの印象も大きく変わり、性格も変化する可能性もあります。歯が与える影響は大きいので、歯列矯正をしたことがある方や検討中の方も多いとおもいます。
しかし出っ歯の歯列矯正で注意しておきたことがあります。それは、治療してもまだ歯が出ていると感じることです。
そんな経験がある方や、未然に防ぎたい方は是非参考にしてください。
出っ歯になる理由
上顎の前歯が他の歯より前に生えていたり、外側に向かって傾斜していると「上顎前突」いわゆる「出っ歯」になります。
出っ歯になってしまう要因は様々ありますが、大きく分けて2種類あります。
1)遺伝的要因
両親や親戚の中で出っ歯の方がいる場合、子供も出っ歯になる可能性は高いです。顎の骨格や歯の大きさ、歯並びなどは遺伝的な影響をある程度受けます。
2)環境的要因
口呼吸、指しゃぶり、舌癖などの習慣があると、口周りの筋肉のバランスが崩れることや、前歯に持続的な力が加わるので出っ歯の原因になります。
また、柔らかい物を好んで咀嚼回数が減ることで、顎の発育が不足して歯が並ぶスペースがなくなり、前歯が外に押し出されることもあります。上顎は6~10歳頃に大きく成長するため、この時期に環境要因があると出っ歯のリスクが高くなります。
遺伝的に歯並びが悪くなる要素を持っていても、生活習慣を気をつけることで歯並びの悪化を防ぐことができます。
矯正しても出っ歯が治らない理由は?
矯正治療をしても出っ歯が気になる場合は、以下の理由が考えられます。
1)抜歯矯正をしていない
出っ歯を治すためには、前歯を後ろに移動させるためのスペースが必要になります。
そのため元々顎が小さい、または顎に対して歯が大きい場合は歯が並ぶスペースがないので、抜歯が必要になります。しかし非抜歯を選択すると、前歯を十分に下げることができないので、出っ歯が改善されないことがあります。
2)骨格に問題がある
歯並びは綺麗に並んでも横顔を見た時に口元が前に出ているように見える場合、骨格的な問題が原因である可能性があります。この場合、歯の位置を調整するだけでは出っ歯が改善されないため、外科手術が必要になることもあります。
3)保定装置の装着不足
歯列矯正が終了すると、動かした歯を保定装置(リテーナー)で固定するための保定期間があります。
矯正後特に1~2年は歯周組織が安定していないので、元の位置に戻る「後戻り」が起きやすいため、保定期間にしっかりと保定装置を装着することが綺麗な歯並びを保つために重要です。
前歯の裏側にワイヤーで固定するタイプもありますが、マウスピース型矯正のマウスピースを装着するタイプもあります。やはり治療が終了となると気が緩んでしまい、自分で取り外しが可能なタイプは装着することを忘れてしまったり、装着時間が短くなることで、少しずつ前歯が出てきてしまうことがあります。ワイヤータイプの保定装置は10年、20年も装着している方もいるので、後戻りが不安な方は保定期間以上に装着しても問題ないです。
4)悪習癖が改善していない
出っ歯の原因である環境的要因である、口呼吸や舌癖、大人になると指しゃぶりはなくなると思いますが爪を噛む、唇を噛む癖がある方は後戻りがしやすいです。矯正治療と並行して悪習癖を改善することが重要ですが、改善が難しい場合は歯科院に相談しましょう。
MFT(口腔機能療法)などのトレーニングも効果的です。当院では治療の一環でMFTも行っております。
しかし口呼吸の原因が、慢性的なアレルギーや副鼻腔炎などによる鼻詰まりが原因の場合は、先に専門的な治療が必要になります。
5)親知らず
矯正治療時に綺麗に親知らずが生えていれば問題ないですが、治療後に生えてきたり、生える向きが正常ではないことが多いです。
その場合、手前の歯が押されて少しずつ歯並びが崩れてしまうので、せっかく綺麗に並べた歯並びが後戻りしてしまいます。
親知らずは成人してから生えることが多いですが、親知らずの有無は矯正治療を行う前にレントゲン写真で確認することができます。後戻りのリスクを避けるために、矯正治療前に抜歯することもあります。
出っ歯で抜歯矯正するメリット
健康な歯を抜くことを望まない方がほとんどだと思いますが、理想の歯並びにするには抜歯が必要なケースもあります。
気が乗らないことですが、抜歯矯正にはメリットもあるので説明していきます。
1)重度の出っ歯でも治療ができる
骨格に問題がない出っ歯の場合、抜歯をして前歯を後退させるためのスペースを確保できれば、重度の出っ歯も改善できます。
出っ歯でなくても凸凹している歯並びなど、歯を綺麗に並べるには顎に十分なスペースが必要です。顎の成長期である小学生頃までは拡大装置で顎を広げることができますが、成長期以降は歯を抜いてスペースを確保するしか方法がないので、成人矯正の場合は抜歯をすることが多くなります。
2)治療計画を立てやすい
抜歯を行うことによって歯を並べるスペースが確保されるので、歯を動かす方向や距離を予測しやすくなります。これにより治療のゴールを明確にイメージしやすくなり、治療計画や治療期間を立てやすくなります。
3)治療のスピードが上がる
歯と歯の間に隙間がなく窮屈な状態よりも、抜歯をした方が歯がスムーズに移動するため、治療期間の短縮に繋がります。また、スペースがあることによって歯をより正確に動かすことができるので、効率良く理想的な歯並びを目指せます。歯の動きが早いことや治療期間が短いことは、矯正へのモチベーションが上がります
4)変化が大きい
抜歯した隙間を埋めることで前に出ていた歯が引っ込み、骨格も内側に移動するので口元の突出感が解消されて、変化を大きく感じることができるでしょう。
また、出っ歯だと鼻と顎を結ぶEラインは崩れてしまい、横顔が綺麗に見えにくいですが、出っ歯が改善されるとEラインも整うので、正面からも横顔も自信が持てるようになるかもしれません。
そのくらい変化が大きく、非抜歯に比べて確実な効果が期待できます。
抜歯矯正のデメリット
メリットもありますが、歯を抜くのでデメリットも避けては通れません。
抜歯矯正におけるデメリットも説明していきます。
1)身体の負担になる
抜歯後は出血や痛み、腫れを伴うことがあり、多くの場合は4本の歯を抜くのでダウンタイムが最大4回あります。
症状には個人差がありますが、食事に支障が出たり精神的な負担も重なり、しばらく気分は下がるでしょう。また、麻酔を使用して抜歯を行いますが、麻酔によるアレルギー反応が起こる可能性や、麻酔血圧が上昇する作用や抜歯後の出血が止まりにくいリスクがあります。妊娠中や持病、飲んでいる薬によっては抜歯のリスクが高くなるので、注意が必要です。
2)抜歯した隙間を埋める治療に時間を要する
抜歯矯正は上記で述べたように、歯を動かすスペースが確保できるので移動しやすく治療期間が短縮できる可能性があります。
しかし反対に、スペースができた分歯の移動距離が長くなるので、抜歯分の隙間を埋める作業に時間がかかり、結果的に治療期間が長くなることも考えられます。
3)費用がかかる
虫歯や歯周病などによる抜歯は保険が適用されますが、一般的に矯正治療のための抜歯は保険適用外になるため、1本5000~15000円程度かかることが多いです。
抜歯をすることのデメリットもありますが、歯列矯正後にも影響するリスクやデメリットはないです。口元に大きな変化を感じたい方は抜歯矯正の方が、矯正治療への満足度は大きいでしょう。
出っ歯をしっかり改善する方法
一度でしっかり理想の歯並びにするために、以下のことに注意してください。
1)シミュレーションを確認する
最近では治療後の歯並びの想像をしやすいように、3Ⅾで歯の移動や歯並びの変化を視覚的に確認できるプロセスがあります。このシミュレーションを活用することで、治療後の不安や失敗を防ぐことができるでしょう。
当院では、精密検査を受けて頂いた後の診断にてシミュレーションを使用し治療方法や最終段階までの歯の動きをご案内しております。話で聞くだけではなく目で見てご自身の治療を知っていただけます。
2)抜歯矯正を選択する
口元の変化が大きいのは抜歯矯正であるため、口元の突出感を解消したい場合は抜歯矯正がおすすめです。しかし元々の状態によっては抜歯矯正をすると前歯が引っ込みすぎて、老けた印象になってしまうこともあるので、歯科医師としっかり相談しましょう。
3)スライス矯正を選択する
抜歯矯正以外にもスペースを作る方法があります。
スライス矯正と言って歯は抜かない代わりに、前歯の側面を0.25~0.5㎜程度を削ってわずかな隙間を確保する方法です。
IPRやディスキング、ストリッピングとも呼ばれる治療法で、削ると言っても冷たいものがしみたり痛みが出る程削らないので、歯を抜くことに抵抗がある方や、抜歯矯正をするとスペースが余ってしまう方にはスライス矯正も1つの方法です。
4)保定装置をきちんとする
歯列矯正をした方は全員歯が元の位置に戻りやすいので、保定期間は特に保定装置をサボらず装着しましょう。
一度綺麗になった歯並びが徐々に乱れてくると、きちんと装置を着けておかなかった後悔と、再治療したくなる気持ちが出てくると思います。再び費用がかかると勿体ないので、後悔しないように自分で管理しましょう。
まとめ
出っ歯を改善したくて歯列矯正を行っても、顎の大きさによっては抜歯矯正をしないと、理想的な歯並びや口元にならない可能性もあります。
前に出ている歯を後退させるスペースが少ない状態で非抜歯矯正をすると、歯並びは改善されても口元は引っ込まないので、口元の突出感が特徴的な口ゴボになる可能性があります。理想的な口元を目指すには抜歯矯正が必要になることもありますが、健康な歯を抜歯することへの抵抗感やリスクもあるので、しっかり歯科医師と相談をして一番良い方法で歯列矯正を行ってください。
歯並びや気になることがあれば、いつでもお気軽にお問合せ下さい。