ブログ

セラミック矯正と部分矯正の併用は可能なのか?


こんにちは。大阪の難波にある矯正専門医院「難波矯正歯科」です!
ブログをご覧の皆様の中には、「できるだけ早く歯並びを整えたい……。」と、
セラミック矯正について興味をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
セラミック矯正は矯正と名前がついていますが、ワイヤー矯正やマウスピース矯正とは治療法が大きく異なります。
セラミック矯正は、スタートすると、ほかの矯正にしたかったと思っても変更ができません。
事前にどのような治療なのか把握して、ほかの矯正と比較して治療を検討しましょう。
そこで今回は、セラミック矯正のご説明と部分矯正の併用は可能かについて詳しくご紹介します。

セラミック矯正とは

セラミックの歯,セラミック矯正

セラミック矯正は、歯を動かして歯並びを整えるのではなく、歯を削って被せ物をして見た目を改善する方法です。
歯を動かす期間がないため、短期間で治療ができ、被せ物の白さや歯の大きさや形などもある程度自由に選択ができます。
ただし、被せ物をするために、歯を削る必要があり、かみ合わせの改善をすることが難しくなります。
また、歯のねじれや生えている位置によっては、歯の神経の処置が必要な点や、
歯を削るため寿命が短くなってしまう可能性があります。
さらに、年齢とともに歯ぐきが下がってくる可能性が高いため、10年単位で考えるとやり直しが必要な場合があります。

セラミック矯正のメリット

歯の模型,丸印の札,メリット

短期間で治療ができる

歯並びを矯正する場合には、1本の歯を動かしたい場合でも数か月以上かかることも少なくありません。
適切な力をかけて、歯や歯ぐきに負担がかからない力で歯を動かしていきます。
一方、セラミック矯正の場合には、歯を削って被せ物を着けるため、矯正治療に比べると期間をかなり短縮ができます。
本数や元の歯の状態にもよりますが、1ヶ月程度で治療が完了することもあります。
治療期間の目安は1~3ヶ月程度なので、就職試験や結婚式までなどの、
目標となる日までに歯並びをきれいにしたい方はスケジュールを立てやすいです。

矯正装置を使わないので見た目が気にならない

セラミック矯正は、仮歯の期間がありますが、矯正装置をつける期間がありません。
そのため、食事の際に食べ物が挟まりやすかったり、装置が当たって口内炎になりやすかったりすることがありません。
従来のワイヤー矯正は、金属の見た目が気になってしまう方も少なくありませんでした。
矯正装置も進化しており、矯正中の見た目にも配慮して、白や透明のブラケットやワイヤーを選択できるようになりました。
そのため、矯正中の見た目も改善されつつありますが、
セラミック矯正の場合には、矯正装置がつく期間がないため、見た目や機能的な装置のストレスがありません。

後戻りの心配がない

矯正治療の場合には、歯を動かす矯正期間の後に後戻りを防止する「リテーナー」を装着する期間があります。
整ったばかりの歯並びは、まだ安定していないため、リテーナーで固定をして、整った歯並びを維持します。
この保定期間は重要な期間で、この期間にリテーナーを装着しないと、
歯が少しずつ後戻りして、整った歯並びが動いてしまいます。
セラミック矯正の場合には、歯を動かして歯並びをきれいにしているわけではないため、後戻りすることがありません。
そのため、リテーナーを装着する期間もなく、治療後の状態を維持しやすいメリットがあります。

痛みを感じにくい

矯正で歯を動かす時は違和感を覚えたり、痛みを感じたりすることがあります。
適切な力をかけて、歯を動かしていくので、歯に負担がかかることはありませんが、
装置に慣れるまで時間がかかる場合があります。
一方、セラミック矯正は、歯を動かすことはないため、治療をする時の麻酔の痛みはありますが、
その後は痛みを感じにくい治療です。

セラミック矯正のデメリット

歯の模型,バツ印の札,デメリット

歯を削るため、寿命を縮めてしまう可能性がある

セラミック治療の最大のデメリットは、歯を削る必要がある点です。
歯を削ると、寿命を縮めてしまう可能性があります。
さらに、歯ぐきが下がってくるなど、将来的にやり直しが必要なケースも考えられます。
一度削ってしまうと、元通りに戻すことができないため、
治療を検討する際には、ほかの治療法のメリットとデメリットをよく比較した上で考えましょう。

かみ合わせが悪いと適用にならない

セラミック治療は審美的な面の改善はできますが、かみ合わせの不具合を治すことは出来ません。
そのため、かみ合わせも含めて治療が必要な方はセラミック矯正ではなく、全体的な矯正が必要になります。

部分矯正とは

部分矯正

部分矯正は、前歯の一部分など気になるところだけ矯正する方法です。
ワイヤー矯正もマウスピース矯正も部分矯正に対応しています。
歯を動かす部分が少ないため、矯正期間が短く、費用も抑えられるメリットがあります。
歯並びが軽度な不正の場合には、部分矯正が適用になりますが、
患者さまのお口の状態を確認してから部分矯正が適用になるかお話させていただきます。
部分矯正は、適応ができる範囲が決まっており、かみ合わせの不具合がある症例には対応していません。
かみ合わせも含めて治療が必要な場合には、全体矯正が適用になります。
※部分矯正について、詳しくはこちらのページもご参照くださいませ。

全体矯正は、かみ合わせも含めて治療をする方法で、多くの症例に対応しています。
ワイヤー矯正もマウスピース矯正も対応することができ、抜歯が必要なガタガタな歯並びの方も対応できます。
ただし、部分矯正と比較すると矯正期間が長くなる場合が多く、1年半~3年程度の期間がかかるケースが多いです。
また、全体的に歯並びを動かすため、装置を着ける部位も多く、治療費用も部分矯正に比べて高い傾向になります。

部分矯正に向いている歯並びとは

・軽度の出っ歯の方
・前歯のねじれが気になっている方
・すきっ歯の方
・過去に矯正をして、後戻りをしてしまった方

軽度な歯並びの不正で見た目を改善したい方が適用になります。
そのため、抜歯が必要な歯並びや骨格性の歯並びの不正も対象になりません。

セラミック矯正と部分矯正を併用することは可能?

比較する女性

セラミック矯正と部分矯正を併用することは可能です。
セラミック矯正をする前に、部分矯正で歯並びを整えて、その上でセラミックを被せると、
歯を削る量を減らせたり、抜歯の可能性が軽減したりします。
ただし、部分矯正のメリットである費用を軽減することができなくなり、
部分矯正とセラミック矯正の費用が発生するため、費用が高くなります。
さらに、セラミック矯正のメリットである治療期間を短縮できる点も無くなってしまうため、
それぞれのメリットが生かせなくなってしまいます。
それぞれ併用すると、全体矯正よりも高くなってしまう可能性もあるため、
費用を抑えたい方には全体矯正をおすすめします。

歯の大きさや形を変えたい方で、セラミック矯正を希望していて、
抜歯や歯を削る量を軽減したい方は部分矯正と併用する選択肢もあると思います。
歯並びが悪いと、前歯が気になっていても、歯並びが整うと大きさや形が気にならなくなる方も多いので、
どのような治療が必要かよく検討して治療方法を決定しましょう。
矯正治療は初めての方が多いので、当院では分からないことがないように丁寧な説明を心がけています。
気になったことは何でもお答えしますので、お気軽にご相談ください。

セラミック矯正と部分矯正についてのまとめ

セラミック矯正、部分矯正だけでなく、ワイヤー矯正、マウスピース矯正にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
患者さまのご希望を伺って、歯並びを考慮した上でどのような矯正方法がよいか治療計画を立てていきます。
当院では、メリットだけでなく、デメリットもきちんとご説明した上で、
納得していただいてから治療をスタートいたしますので、ご安心ください。
また、矯正治療前に気になったことや不安なことは解消していただいてから治療をスタートできるよう、
カウンセリングに力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
※無料カウンセリングはこちらからでもwebご予約いただけます!

0120-118-387 24時間受付
WEB予約