みなさん、こんにちは。難波矯正歯科です。
歯並びが気になったとき、思いつくのが歯列矯正かと思います。
「でも、すべての歯に装置が付くのは抵抗がある……」と一歩踏み出せないことも。
そこで当院では、前歯の歯並びだけを改善することができる「部分矯正」を取り扱っています。
今回は、部分矯正の完成度と満足度、注意点やメリットなどを解説します。
部分矯正って何？
部分矯正とは、その名の通り一部分の歯並びを治す治療のことです。
基本的には、前歯の歯並びを治すために部分矯正を行います。
歯の印象は、笑ったときに見える前歯6本の歯並びによって決まると言われています。
そのため、上下ともに前歯6本（中心の歯から数えて3番目まで）の歯並びを整えるために行う治療を部分矯正といいます。
歯並びを治すのであれば、すべての歯にブラケットと呼ばれる矯正装置を専用の接着剤で貼り付け、
ワイヤーを通す必要があります。
しかし、部分矯正ではブラケットを貼る歯は上下合わせて12本程度のため、矯正治療がはじめやすいかもしれませんね。
また、装置の数が変わるため費用も部分矯正の方が抑えられます。
そして、歯並びの見た目が整ったら治療を終えられ、治療期間は短い傾向にあるのが特徴です。
「少しだけ歯並びを治したい……」と考えており、すべての歯に装置を付けるのは気が引ける方は、
部分矯正も視野にいれてみましょう。
部分矯正の対象となる歯並び
部分矯正の対象となる歯並びは、以下のようなケースです。
- 前歯がガタガタと重なっている
- 抜歯をしなくても歯並びが改善できる
- 奥歯のかみ合わせが整っている
- 中心の前歯に隙間が空いている
- 八重歯がある
など、歯並びの乱れが軽度の場合が対象です。
基本的に、部分矯正は中心の前歯から数えて3番目の歯までを改善する方法なので、
抜歯が必要になるような歯並びには適していません。
矯正治療で抜歯が必要になるときは、中心の前歯から数えて4番目もしくは5番目の歯である小臼歯を抜くことが多いです。
そのため、抜歯が必要になるような歯並びであれば全体の矯正治療を行いましょう。
もちろん、抜歯をしなくても前歯だけを整えることはできますが、部分矯正では後方に歯を動かすことに限界があります。
そのため、歯を抜かずに部分矯正をすると、歯並びの見た目はきれいに見えても、
口元がボコっと出た状態になるリスクが高まります。
また、抜歯をしなくても歯並びは改善できるケースであっても、
奥歯のかみ合わせが乱れていれば部分矯正ではなく全体の矯正治療をおすすめさせていただきます。
なぜなら、矯正治療は歯並びの見た目を改善するだけではなく、
しっかり噛めるようにかみ合わせを整えることを目的としているからです。
よい歯並びというのは、美しい見た目はもちろん、「噛む」機能が備わっていることを指しますので、
カウンセリングや精密検査の結果によって部分矯正で対応できるかどうか、しっかり見極めていきましょう。
前歯の歯並びが気になる方は、当院へ部分矯正が適応できるかのご相談にお越しください。
＞＞無料カウンセリングでのご相談はこちらから。
部分矯正の完成度と満足度
次に、部分矯正の完成度と満足度を解説します。
部分矯正は、前歯の歯並びを改善するための方法で、患者様の負担が全体の矯正治療よりも少ない傾向にあります。
矯正装置をする部位が減るため、費用は全体の矯正治療に比べると部分矯正の方が安いです。
また、歯並びの乱れが軽度の場合が対象になる部分矯正は、治療期間が短くなります。
その結果、患者様は矯正の満足度が高くなるでしょう。
その反面で、全体の矯正治療よりも部分矯正は完成度が低い傾向にあります。
なぜなら、奥歯の歯並びやかみ合わせを整えることができないからです。
部分矯正をするよりも圧倒的に全体の矯正治療をした方が美しい歯並びは手に入れられます。
治療期間や費用の負担が少なくなる分、完成度は低くなることがありますので、よく理解した上で治療を開始しましょうね。
当院では、デジタルスキャンの機器を導入しているため、
矯正治療中の歯並びの動きや矯正治療後の完成した歯並びを事前に確認することが可能です。
特に、マウスピース型矯正装置で治療を望まれる方は、最初から最後までの装置を初めに製作するため
デジタルデータで患者様と治療計画をしっかりすり合わせます。
部分矯正治療を視野に入れていたけれども、カウンセリングをしてみたら全体の矯正治療がよいと判断された場合は、
もちろん全体の矯正治療も対応できますのでご安心ください。
部分矯正をする前に確認したい注意点
希望通りの歯並びにならない
歯並びが一部気になる方であっても、部分矯正では限界があるため
想像しているようには歯並びが改善しないことがあります。
少し歯が出ているだけだと思っていたのに、精密検査をしたら顎に問題があった……。
などと診断があった場合は、外科手術を取り入れた全体の矯正治療をご提案することもあります。
逆に、全体的に矯正治療をしないといけないと思っていたけれど、
じつは前歯の矯正治療だけで十分に歯並びがきれいに整えられることもあります。
歯並びにお悩みがある方は、お一人で抱えずにまずは矯正歯科にご相談ください。
かみ合わせが安定しない
部分矯正は基本的に前歯の歯並びを改善する方法です。
そのため、奥歯のかみ合わせを改善することはできません。
奥歯のかみ合わせが乱れているのが原因で、前歯がしっかり閉じられない、
前歯のかみ合わせが深い歯並びの方もいらっしゃいます。
このようなケースでは、いくら部分矯正をしてもかみ合わせは整えられません。
かみ合わせが乱れたままでいると、歯や顎に負担がかかり続けます。
一部の歯に力がかかると、歯が割れたり、欠けたりするリスクがあり、歯の寿命が短くなるリスクがあります。
また、顎に負担がかかると「お口が大きく開けられない」「お口を開けると顎から音が鳴る」「顎が外れる」
などといった症状が現れ、顎関節症になる恐れがあります。
当院では、このようなリスクを避けるためにも矯正治療後の歯並びの状態を事前にお伝えしますので、
これを踏まえて部分矯正にするか、全体的な矯正治療をするかよく考えましょう。
横顔のラインが整えられない
部分矯正によって正面から見た歯並びはきれいに整えることは可能です。
しかし、歯を抜いて前歯を後方に下げることができないため、口元のボコっとした膨らみを改善することはできません。
そのため、矯正治療後も口元を横からみると、ボコっと前方に出てしまうことがあります。
美しい横顔というのは、鼻の先と顎の先端を結んだラインである「Eライン」に上下の唇が触れている状態をいいます。
そのため、歯並びの状態によっては部分矯正で美しい横顔をめざすことは難しいかもしれません。
部分矯正のメリット
最後に部分矯正のメリットをお話しします。
治療期間が短い
全体的な矯正治療に比べて動かす歯が少ないため、治療期間が短い傾向にあります。
全体的な矯正治療は、2年前前後の期間を要するのですが、部分矯正であれば数ヶ月で終えられることもあります。
費用の負担が少ない
当院では、全体の矯正と部分矯正の費用をわけています。
全体の矯正治療の約半分以下の費用で部分矯正ははじめることができます。
装置を選べる
当院では、目立ちにくい矯正治療を得意としており、
部分矯正では「裏側矯正」と「マウスピース型矯正」から選択することが可能です。
前歯の裏側に装置を付ける「裏側矯正」と、取り外し式の透明のトレーをご自分で装着する「マウスピース型矯正」です。
ライフスタイルや歯並びの状態に合わせて選択することができますので、まずはご相談にお越しください。