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受け口の治療で全身麻酔をする場合があるの?


受け口(反対咬合,下顎前突)のイラスト

こんにちは!難波矯正歯科です。
「受け口の治療って、全身麻酔が必要なの?」
そんな疑問や不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?受け口にもいろいろな程度があり、軽い場合は一般的な矯正治療で十分改善が可能です。
しかし、骨格そのものに大きな問題がある場合は、全身麻酔を使用した外科手術が必要になることもあります。
「手術って聞くと怖い…」「全身麻酔って大丈夫なのかな?」
そう思うのは当然のことです。でも、安心してください。
現在は医療技術も進歩してきており、きちんとした病院で行えばとても安全な治療です。
今回は、どんな症状が手術の対象になるのか、さらに他の治療の選択肢やリスクに関してわかりやすくお話していきたいと思います。ぜひ、最後までお読みくださいね!
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目次

どんな受け口が全身麻酔を使った手術の対象になるの?

頭蓋骨の模型 顎が小さい 難波 矯正

最初に知っておいてほしいことは、すべての受け口が手術の対象ではないということ。
実は、全身麻酔による治療が必要になる受け口は、骨格そのものに大きな問題を抱えているケースに限られます。歯並びだけの問題なら矯正治療で改善できますが、顎の骨の形や大きさに根本的な問題がある場合は、外科的な治療が必要になるでしょう。
では、具体的にどのような症状が対象になるのか説明します。

手術が必要な受け口とは

手術が必要になるのは、主に「顎変形症」と診断されるケースです。
症状としては、以下のような内容を含んでいる場合が該当します。
● 下あごがかなり前に出ている
● 上あごが小さすぎて、下あごとのバランスが悪い
● 左右の顔のバランスがかなり違う
● 奥歯で噛んでも前歯が全く当たらない
これらは歯並びだけの問題だけではなく、顎の骨自体の形や大きさの問題なので、普通の矯正だけではなかなか治せません。
あなたには、当てはまる項目はありませんか?

手術が必要だと判断する基準

手術室のイメージ画像


実際に手術が必要かどうかの判断は、複数の要素を総合し、評価して行われます。
単純に見た目だけで判断するわけではなく、機能面での問題も重要な判断材料となるのです。
手術が必要かどうかは、いくつかのポイントで判断します。

日常生活上の問題

● 食べ物がうまく噛みきれない、噛めない
● 話すときに舌足らずになる(特に「サ行」「タ行」)
● 顎が痛い、口が開きにくい、違和感が続いている

見た目の問題

● 横から見たときの顔のバランスが気になる
● 口元が前に出て見える
● 笑ったときに歯茎が見えすぎる

心理社会的な影響

● 見た目がコンプレックスで人と話すのがつらい
● 写真を撮るのがストレス
● 積極的になれない
これらの症状がいくつか当てはまり、さらにレントゲン検査(セファロ分析)で骨格の異常が確認されると、手術の対象になります。
歯の位置だけでなく、顎の骨自体の大きさや位置に根本的な問題があるため、通常の矯正治療では改善が困難なケースが多いのです。

受け口の治療法にはどんな選択肢がある?

矯正装置 難波矯正歯科

 

「手術は怖いけど、他に方法はないの?」と思われる方は多いでしょう。
実は、受け口の程度によっては全身麻酔による手術をしなくても改善できる治療法があります。
ここでは、手術以外の治療選択肢について詳しくみていきましょう。
軽度から中程度の受け口なら、これらの方法でも十分な効果が期待できることが多いです。

ワイヤー矯正治療

軽度~中程度の受け口なら、全身麻酔の手術をしなくても改善できます。
ワイヤー矯正は、歯面にワイヤーやブラケットなど金具を装着して少しずつ歯を並べていく治療です。

〈表側矯正の特徴〉

● 幅広い症例に対応可能
● 比較的治療期間が短い
● 装置が見えるのがデメリット

〈裏側矯正(舌側矯正)の特徴〉

● 装置が見えないため審美的
● 表側矯正より治療期間がやや長い
※当院は裏側矯正専門ですので、表側矯正と裏側矯正の期間の差はありません
● 舌側に装置があるため慣れが必要

マウスピース型矯正治療

近年注目されているのが、マウスピース型矯正です。
透明で目立たないマウスピースを装着した矯正であり、特に大人の方に人気が高まっています。ワイヤー矯正とは異なり、軽度の症例に限るため、中等程度の受け口は対象外になるケースも多いです。

〈メリット〉

● 取り外しができるため食事制限がない
● 透明で目立たない
● 金属アレルギーの心配がない

〈注意点〉

● 骨格的な受け口には適応が限られる
● 食事の際に取り外しの手間がある
● 装着時間を守る自己管理が重要
● 症例によっては適応外の場合も
まずは、担当医による詳しい検査や診断で、どの治療法が最適かを判断してもらうことが大切です。

全身麻酔による手術のリスク

手術のイメージ画像

冒頭で「全身麻酔による手術は安全」とお話しました。
ですが、100%リスクがないわけではありません。どんな医療行為にも必ずリスクが存在することは確かです。

大切なのは、そのリスクを正しく理解し、納得したうえで治療を選択すること。
ここでは、手術に伴う可能性のあるリスクについて、正直な観点からお話ししていきます!

全身麻酔の安全性

全身麻酔について心配される方は多いと思いますが、現在の医療技術は非常に安全だといわれています。
ですが、まれに起こり得るリスクがあるのも事実。
そのリスクの種類を抑えておくと安心です。

〈まれに起こる可能性があるリスク〉

● アレルギー反応(非常にレア)
● 手術後の吐き気
● 一時的にボーっとする

〈手術に関するリスク〉

● 下唇の感覚が一時的に鈍くなる(5~10人に1人の割合)
● 手術後に口が開きにくくなる(一時的)
● 菌が入り込む可能性(非常にレア)

安全に手術を受けるには

リスクがあると聞くと不安に陥りやすいかもしれません。
しかし、適切な準備と選択をすることで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。

〈リスクを減らすためのポイント〉

● 専門の医院で手術する
● 設備が整った医院を選択する
● 手術前の検査をきちんと受ける
● 手術後の通院をサボらない

【受け口治療】手術に関する気になる質問にお答えします!

受け口の治療について、患者様からよく寄せられる質問をまとめてみました。
同じような疑問をお持ちの方も多いと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q1:手術って痛いですか?

A:全身麻酔で眠っている間に手術をするので、手術中は全く痛みを感じません。
手術後は痛み止めを使うので、3~5日程度で楽になっていくでしょう。

Q2:治療期間はどのくらいですか?

A:一般的に手術を伴う場合は全体で4~5年半程度、矯正治療のみの場合は2~3年程度が目安期間です。
これに対して当院のサージェリーファースト方式では、矯正期間が1~1年半ほどと大幅に短縮されるため、治療をできるだけ早く終えたい方には適した選択肢となります。

Q3:見た目はどのくらい変わりますか?

A:人によって個人差はありますが、多くの方で横顔のバランスがかなり改善されて良くなります。

Q4:また元に戻ってしまうことはありますか?

A:きちんと管理できていれば心配ありません。割合としては、元に戻る方は20人に1人以下です。

Q5:他の先生の意見も聞いた方がいいですか?

A:受け口の手術は大きな治療のため、心配になるのは通常です。もちろん、複数の先生に相談することはとても良いことです。

Q6:年齢制限はありますか?

A:骨の成長が止まる18歳以降が基本ですが、重度の場合は成長期でも治療を開始するケースもあります。

Q7:手術しないで治療した場合の効果は?

A:軽度から中程度の受け口なら矯正治療だけでも十分な改善が期待できます。ただし、骨格的な問題が大きい場合は限界があります。

Q8:全身麻酔のリスクはどの程度ですか?

A:現在の医療技術では全身麻酔は非常に安全です。重大な合併症が起こる確率は数万人に1人程度といわれています

Q9:手術後の食事制限はどのくらい続きますか?

A:手術直後は流動食から始まり、段階的に普通の食事に戻ります。完全に元通りの食事ができるまでには、1~2ヶ月程度が必要でしょう。

Q10:他の治療法との組み合わせは可能ですか?

A:受け口の症状によっては、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正を組み合わせたり、部分的な処置と併用したりすることもあります。

患者様の状況に応じた治療計画を立てていきますので、ご安心ください。

難波矯正歯科 カウンセリングルーム 

手術や全身麻酔について不安な方は当院のカウンセリングをご利用ください

全身麻酔を伴う受け口の手術は、重い顎変形症の方にとって非常に有効な治療法です。
確かにリスクはありますが、前もって準備しておくことで避けることができます。「手術は怖い」かもしれませんが、結果的に機能的にも見た目的にも改善されて「治療して本当に良かった」と喜ばれる患者さんは非常に多いです。
そのため、前向きな治療と捉えて臨んでほしいと思います。
受け口に悩まれている方は、まずは当院のカウンセリングを受けてみませんか?一人で悩まずに相談するだけでも気持ちが変化するかもしれません。
どんな質問でも構わないので、ぜひ当院にご相談くださいね。
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