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受け口はどこで相談すればいいですか?


こんにちは。難波矯正歯科です!
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

受け口とは、下の歯が上の歯を覆い、あごがしゃくれた状態のことを指します。
見た目に影響を与えてしまうためコンプレックスを持つ方も多く、治したいと考えている方もいるでしょう。
しかし、「受け口は矯正歯科と美容外科どっちに相談したらいい?」と迷う方も多いはず。
そこで今回は、受け口はどこで相談すれば良いのかについて解説します!

受け口になる3つの原因

下顎前突(受け口)のイラスト

受け口とは、上の歯よりも下の歯が前方に突出した状態のことです。
悪い歯並びのことを指す「不正咬合」の一つで、
専門用語では「反対咬合」「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼ばれています。
受け口の原因は、主に以下の3つです。

1.親からの遺伝

顔の特徴や体格が両親に似るのと同じように、歯やあごの大きさ、形も遺伝の影響を受けます。
そのため、両親や祖父母の中に受け口の方がいると、子どもに遺伝する可能性があります。

2.子どもの頃の習慣

子どもの頃に身につけた習慣は、大人になってから歯並びに影響を及ぼすことがあります。
たとえば、口呼吸や頬杖、下あごを前に出す癖などです。
口呼吸や下あごを前に出す癖が長期間続くと、
上あごの劣成長や下あごの過成長を引き起こし、受け口のリスクが高まります。
また、普段無意識に行っている頬杖は、頭の重さが歯やあごに直接伝わるため、歯並びに影響を与えてしまうことも。
このような習慣は、受け口だけでなく、出っ歯やガタガタの歯並びなどの原因につながります。

3.下あごの過成長

あごの大きさは遺伝によってある程度決まりますが、成長過程で「低位舌(ていいぜつ)」になると、
下あごの過成長につながり受け口を引き起こす可能性があります。
通常、安静時には舌が上あごに触れ、その刺激により上あごの成長が促されます。
しかし、口呼吸などで低位舌になると、上あごへの刺激が減少し歯列が狭くなり、
下あごには過度な刺激が与えられ、過成長を引き起こしてしまうのです。

受け口は矯正歯科に相談を!

歯列矯正をしている女性の口元の画像

受け口はあごの形だけに問題があるとも思われがちで、美容外科の分野と思う方もいるでしょう。
しかし受け口は、骨格と歯並びの関係で引き起こされる場合が多く、
原因や状態によって治療法が異なるため、矯正歯科での相談がおすすめです。

矯正歯科と美容外科の違い

矯正歯科と美容外科には大きな違いがあります。
矯正歯科は、歯並びと噛み合わせの改善を目的としており、
歯の機能面と口元の自然な美しさを手に入れることができます。

一方、美容外科は見た目の美しさを重視しています。
そのため、美容外科の受け口の治療では、骨が出ている部分を削って顔のバランスを整えることが多く、
噛み合わせの調整が十分に行われないことがあるため注意が必要です。
また、あごの骨を動かした後に、歯を削ってセラミックの被せ物を入れる治療方法を採用しているクリニックもあります。
短期間で美しい歯が手に入るメリットはありますが、健康な歯を大きく削るため、
適切なケアを怠ると将来的に問題が生じるリスクが高まります。

自分に合った治療プランが見つかる

一般歯科でも矯正治療を提供しているところもありますが、
受け口の治療を検討しているなら、より専門性の高い矯正歯科を選択しましょう。
矯正歯科では歯並びや噛み合わせの状態、受け口の原因や程度など、精密検査を通じてしっかりと把握します。
また、患者さんの年齢や生活習慣など、さまざまな要因を考慮し、
ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科矯正などの治療方法から適切なプランを提案してくれます。
矯正歯科を選ぶことで自分に合った治療プランが見つかりやすくなるでしょう。

噛み合わせを考慮した歯列矯正が受けられる

矯正歯科の受け口の治療は、美容整形ではありません。
単に歯をきれいに並べるだけでなく、正しい噛み合わせを目指して治療を行います。
なぜなら、噛み合わせは健康なお口を守るために重要な要素だからです。
悪い噛み合わせは、歯や顎関節に負担をかけるだけでなく、頭痛や肩こり、腰痛などの
体の不調を引き起こすことがあります。
そのため、受け口の改善は、噛み合わせを考慮した矯正治療が必要なのです。

受け口を治療しないとどうなる?

手鏡を持った女性

不正咬合の中でも受け口は、さまざまなリスクを背負いやすい傾向にあります。
放置すると以下のような弊害が起こる可能性があります。

見た目にコンプレックスを持ちやすい

芸能人の中にも受け口の方がいることから、個性の一つと捉える方もいます。
しかし、見た目が気になりコンプレックスを持つ方も多いです。
自分の受け口が周囲の人からの印象を悪くしていると感じると、
コミュニケーションを避けるようになることもあります。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

虫歯や歯周病は、歯みがき不足により歯垢が溜まることで引き起こされます。
そのため、1本でも歯並びに異常があると、歯ブラシが届きにくくなり、
虫歯や歯周病のリスクが高まります。

奥歯や顎関節に負担がかかりやすい

受け口は噛み合わせが反対になっているため、奥歯や顎関節に負担がかかりやすい状態です。
現状で症状がなくても将来的に奥歯が欠けたり割れたり、顎関節症を引き起こす可能性があります。

食べ物が噛みにくくなる

前歯には食べ物を噛み切る役割がありますが、受け口はその動作が難しくなります。
食べ物がうまく咀嚼できないまま胃腸に運ばれてしまうため、消化不良を引き起こす可能性があります。
また、食べ物をよく噛んで味わう楽しみが減少することもあります。

発音が悪くなる

受け口で悩んでいる方の中には、発音しにくいと困っている方もいるのではないでしょうか。
噛み合わせが反対になると、発音する際に舌が正しい位置につかず、
「サ・タ・ラ行」が不明瞭になることもあります。

受け口の治療方法

受け口の治療方法は、原因や症状によって異なります。
ここでは、受け口の代表的な治療方法について紹介します。

ワイヤー矯正

あごの骨に問題がなく、子どもの頃の習慣により歯が斜めに生えて受け口が生じている場合は、
ワイヤー矯正での改善が期待できます。

ワイヤー矯正とはブラケットと呼ばれる装置にワイヤーを通して、
歯並びと噛み合わせを整える治療方法です。
ワイヤー矯正には装置を歯の表側につける表側矯正と、裏側に装置をつける裏側矯正があります。
どちらも確立された治療方法で、さまざまな症例に対応できます。
※難波矯正歯科の裏側矯正治療についての詳細はこちら>>

マウスピース矯正

矯正治療専用のマウスピースを装着して歯並びと噛み合わせを整える矯正方法です。
適用症例は軽度~中等度のものに限定されますが、受け口でも改善可能な場合があります。
薄くて透明なマウスピースを使用するため、見た目への影響はほとんどありません。
職業柄目立つ装置はつけられない方に選ばれている矯正方法です。
※当医院のマウスピース矯正についての内容はこちら>>

外科矯正

骨格の問題により受け口が生じている場合は、外科矯正が選択されます。
外科矯正は、矯正治療と手術を組み合わせた治療方法です。
手術では下あごの骨を切り、適切な位置に調整します。
入院が必要になることと、手術に伴うリスクもあることから、
受け入れがたいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、受け口の問題を根本的に解決できます。
※当医院の外科矯正についてはこちらをご確認ください>>

小児矯正

両親のどちらかが受け口で、子どもにも引き継がれている場合は、
早い段階から受け口の治療を受けることをおすすめします。
なぜなら、あごの骨が成長する過程に入ると、受け口の特徴が顕著に現れ、
将来的に手術が必要になる可能性が高まるからです。
小児矯正では、マウスピース型の装置やMFT(口腔筋機能療法)などで、
あごの成長をコントロールし、お口周りの筋肉を鍛えることで受け口の改善を目指します。
3歳児検診などで受け口と指摘された場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

まとめ

受け口に悩んでいる方は、矯正歯科に相談しましょう。
しっかりと診察を受け、適切な治療方法を選択することで受け口の改善が期待できます。

当院は、目立ちにくい矯正治療を得意とする矯正歯科です。
受け口に関する悩みもしっかりとサポートし、噛み合わせや顔のバランスを考慮した治療を提供しています。
無料相談を行っていますので、治療を検討している方は、お気軽にご連絡ください。
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