矯正治療と審美治療はどう違うのですか？

よく耳にする「セラミック + 矯正」は正式な意味での矯正治療ではなく、どちらかというと審美治療だと聞きました。矯正治療と審美治療はどう違うのですか？

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矯正治療は「歯並び・かみ合わせ」・審美治療は「歯の見た目」に重点を置いています

矯正装置で歯を動かしていく「矯正治療」と「セラミックの審美治療」は目的・方法は大きく異なります。
まず、目的から見ていくと、「矯正治療」は歯並びやかみ合わせを機能的・審美的観点から改善していく目的で行います。一方「審美治療」は変色や欠損、大きさの問題など「歯」自体に問題がある時に審美面の回復を目的に行います。（もちろん、虫歯治療で削った穴を埋めるという意味では機能面の回復も含まれます。）
つぎに、方法ですが、「矯正治療」は患者さん自身の歯を矯正装置を使って動かしていくことで歯並びやかみ合わせを治していきます。歯が動くメカニズムは人間に備わっている代謝の原理を利用しています。一方「審美治療」は必要によっては患者さん自身の歯を削り、そこへセラミックなどの人工の歯を設置することで目的を果たしていきます。
矯正治療は「並び替え」、審美治療は「作り替え」と言ってしまっては語弊がありますが、そのようなイメージで考えていただければわかりやすいかと思います。

歯並びの改善は矯正治療をおすすめします

近年では、前歯部分の歯並びを改善するため、自身の歯を削ってセラミックの歯をかぶせる審美的アプローチによる歯並び改善治療も人気を得ているようです。
歯の大きさや形に問題がある・虫歯で歯を大きく欠損している、といった場合には有効ですが、健康な歯をわざわざ削ってしまうのはあまりおすすめできません。
また、「歯」は「並び」だけでなく「かみ合わせ」も重要なポイントです。セラミックを用いた審美的アプローチではかみ合わせまでを改善することは難しいことが多く、のちのちのトラブルを引き起こしかねません。
前歯部分の歯並びだけであれば、「部分矯正」という手段もあります。歯並びでお悩みの場合にはぜひ矯正治療を考えてみてはいかがでしょうか？

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