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受け口を悪化させないための対策はある? 改善方法をご紹介


こんにちは!難波矯正歯科です☆
受け口で悩んでいる方が気になるのは、「悪化させないためにできることはあるのか?」や、
「受け口を治すために自分でできることはあるのか?」ではないでしょうか。
今回は、受け口を治すためのトレーニング方法や日常生活のポイントについてご紹介していきます。
どの方法が自分に合っているか、毎日続けられそうか考えながら本記事を読んでいただければと思います。

受け口ってなに?

下顎前突(受け口)のイラスト

受け口とは、下の顎が上の顎よりも前に出ている状態をいいます。
専門的な言葉では、下顎前突(かがくぜんとつ)反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれています。
適正な噛み合わせでは、上の歯が下の歯を覆っていますが逆になっている状態です。
下唇も前方に出ていますので、正面から見た時には分かりにくいかもしれませんが、
横から見た顔はしゃくれた印象になります。

美しい横顔は、鼻先・口元・顎先を結んだラインが斜めに走っていて、
美容医療業界ではEラインエステティックラインと呼ばれキレイな印象を与えます。
女優さんやタレントさんの横顔がキレイに見えるのも、このエステティックラインが整っているからです。

また、受け口の方は「さしすせそ」の発音がしにくく、会話の際に滑舌が悪くてしゃべりにくかったり、
相手も聞き取りにくいなど、コミュニケーションなど日常生活にも影響を与えてしまいます。

受け口は2つのタイプがある

受け口には2つのタイプがあることを知っていましたか?
受け口は、歯槽性反対咬合骨格性反対咬合があります。
どのように分けられているのか説明していきますね。

歯槽性反対咬合

歯槽性反対咬合は、歯の傾きや歯が生える位置のズレが原因で起きている状態をいいます。
本来、歯が生える適正な位置から歯がずれて生えてきている状態であったり、
下の歯が上の歯よりも前に出ていたり、上の歯が内側に傾いていることもあります。
このような状態ですと、上と下の歯が反対に噛み合うようになるので、正しい噛み合わせがとれていない状況です。
歯科矯正治療では1〜2年ほどの治療期間がかかります。

骨格性反対咬合

骨格性反対咬合は、顎の骨の成長過程で下の顎の位置が前にずれてしまうことによっておきている状態です。
または、逆に上の顎が下の顎よりも後方にある状態の時もあります。
歯槽性反対咬合と同じように、下の歯が上の歯を覆うようになります。
骨格性反対咬合も、下の顎が前に出ていますので顎のしゃくれが目立つ印象になるでしょう。
この場合、歯科矯正治療のみで改善することは難しく、顎の骨を外科的に治療することが必要になります。
そのため歯槽性反対咬合よりも、長い治療期間が必要になることが多いです。
歯科矯正治療と外科的治療を含めて、1年半〜3年半程になります。

受け口を自力で治す方法は?

舌,顎

自分で受け口を改善できるのか?と思われる方もいると思いますが、
歯の位置は、舌や口周りの筋肉が大きく関係しているんです。
なので、舌や口周りの筋肉を鍛えることで噛み合わせを改善する効果があるんです!
体の筋トレと同じで、毎日続けることが大切になります。

受け口を治すトレーニング

1.舌回しトレーニング

唇を閉じた状態で歯の外側(頬側)に舌を当てます。
下で歯の表面をなぞりながら上の歯から下の歯へとぐるぐる舌を回します。
舌のトレーニングにもなりますので、二重顎やほうれい線などの改善にも効果的な方法です。

2.おちょぼ口トレーニング

口をおちょぼ口の状態にして前に突き出す、引っ込めるを繰り返します。
鼻下と上唇の間の筋肉と下唇と顎の間の筋肉を鍛えるトレーニングになります。
受け口の方は、特に下顎と下唇の間の筋肉が弱いことが多いので、
上下の筋肉のバランスを均等にする効果を目的にしています。

3.舌ポジショントレーニング

舌を上の前歯の裏側の付け根あたりに置いて5秒間キープするのを5回ほど繰り返します。
正しいポジションに位置付けするためのトレーニングで、舌の悪いクセによる受け口を治すのに効果的な方法です。

受け口を治すマッサージ

口を大きく開けて笑ったり、よくおしゃべりをする方は口周りの筋肉を使えて表情筋のトレーニングにもなりますが、
あまり大きな口を開けることがない方は筋肉が凝り固まってきてしまいます。
筋肉が固まると受け口の悪化の原因ともされているので、このような方はマッサージが効果的です。
耳下から顎先にかけて指の腹で縁を描くようにくるくるとマッサージしてみて下さい。
この部分が一番凝りやすいところですので、マッサージでコリをほぐしましょう。

舌のクセを治す習慣をつける

日常のクセが原因で受け口を悪化させることもあります。
下の歯を舌を押すクセや、頬杖をついたりうつ伏せで寝ることも受け口の原因につながるよくないクセです。
特に子供はまだ顎の成長の途中ですので、このような悪いクセには注意が必要です。
気づいたらすぐに辞めるなど、まずは意識から徐々に改善をしていきましょう。

自分では改善できない受け口の治療法は?

受け口には、軽度・中程度・重度と3段階に分けられています。
中程度や重度となると歯並び自体の問題や顎の骨に原因がありますので、
このような状態では自力で改善させることは難しい状態になっています。
このような方は、歯科矯正治療や外科的矯正治療を含めた専門医の治療が効果的な方法になります。

外科的な矯正治療が必要になる人

1.下顎前突

下顎が前に出ている。しゃくれている。

2.上顎前突

下顎が後ろに下がり過ぎている。笑うと歯ぐきが目立つ。

3.顔面非対称症

顎が曲がっている。顔が左右で歪んでいる。

根本的な原因が骨格からきている場合は外科的な治療が必要となります。

外科的治療をするときの流れ

外科,手術室,ベッド

外科的な矯正治療をする場合は、通常の矯正治療にプラスして顎の手術を行なうことになります。
最初から顎の手術をするわけではなく、手術前には術前矯正治療という矯正の治療から始めます。
術前矯正治療→顎の手術→術後矯正治療→プレート除去手術という流れになります。

1.術前矯正治療

顎の手術後に噛み合わせが安定するようワイヤー矯正で歯を並べます。
術前矯正治療では逆に噛み合わせが悪くなり、噛みにくくなります。

2.顎の手術

手術の数日前から入院して手術を行います。
手術は総合病院や大学病院で全身麻酔下で行い、顎を削り理想的な位置でチタン製のプレートで固定します。
術後の入院期間は、術式や患者さんの回復状態により変わりますが、早い人で5日、通常1~2週間の入院が必要になります。

3.術後矯正治療

手術で移動させた顎の骨は、筋肉などに引っ張られて多少後戻りを起こします。
そのため、後戻りを防ぎながら噛み合わせを定着させるため、上下のワイヤーにゴムをかけてもらいます。
また、手術では合わせきれなかった噛み合わせの微修正を行い仕上げていきます。

4.プレート除去手術

手術で顎の骨を止めるために使用したプレートやスクリューを取る手術を行います。
術後1年以降、顎の骨の戻りが落ち着いた頃に行います。
最初の手術とは異なり、骨を削ったりするわけではないので、患者さんの負担や入院期間も少ないのが一般的です。
この手術は、必ず全員行うわけではなく口腔外科の先生との相談で決めます。

受け口の改善方法についてまとめ

いかがでしたか?
受け口に対して自分で改善できることやトレーニングなどで対応できることがわかったかと思います。
一方で重度の受け口の場合には治療が一番の解決策になることもご説明しました。
治療が必要なケースかどうか自分で判断できない場合は、無料カウンセリングを行なっているので、
矯正医の先生に相談してみるのも一つの手かと思います。
気楽にご相談して下さいね。
>>無料カウンセリングでのご相談はこちらから。

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