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歯並びが上下で当たっていると問題がありますか?切端咬合について解説!


こんにちは、難波矯正歯科です🦷✨
「歯並びが上下で当たっているけれど、歯がガタガタしてないから大丈夫!」と思っていませんか。
歯並びのよさは、隣り合う歯が重なり合わずにきれいに並んでいるだけではなく、上下のかみ合わせも大切です。
今回は、理想の歯並びを説明した後、歯並びが上下で当たっているリスク、治療方法を解説します。

理想の歯並び

良い歯並び

まずは、理想の歯並びを説明します。
美しい歯並びと聞くと、1本1本の歯がきれいに整列しているイメージを持たれるでしょう。
専門的によい歯並びといわれるのは、決められた顎の骨の土台に歯が重なり合うことなく、
すき間ができないようにきっちりと並んでいる状態です。
歯が生える顎の骨の土台部分は、U字型をしており、歯並びが悪いとV字になっていることも。
このように、歯がきれいに整列していることで、見た目が美しい理想的な歯並びといえます。
しかし、どれだけ見た目が美しくても、上下のかみ合わせが整っていなければ、理想の歯並びとは言い切れません。
じつは、上下のかみ合わせを整えることは、矯正歯科でも重要なことで、
上下で歯がしっかり噛むことができなければ、生活にも支障がでます。
歯並びが上下で当たっている状態というのは、理想の歯並びとはいえません。
これは前歯が上下でぶつかっている状態のため、硬いお肉を引きちぎったり、
噛み切ったりすることが困難になります。

通常は、下の前歯に上の前歯が3分の1程度かぶさっているのが理想の歯並びとされています。
ニッコリ歯を出して笑ったときに、上下の前歯がどちらも見えている状態がよく、
上の歯は少し下の歯に覆いかぶさっているのがよく、上下の歯並びが当たっているのはよくない歯並びと言えるのです。
さらに、上の前歯の先端を結んだ線を「スマイルライン」と呼び、
正面から歯を見たときにゆるやかなU字型をしているのがきれいな歯並びといわれています。

歯並びが上下で当たるとどんな問題があるの?

切端咬合

歯並びが上下で当たると、以下のような問題があります。

・スマイルラインが乱れる
・Eラインが崩れる
・前歯でしっかり食べものを噛み切れない
・滑舌や発音が悪くなる

などが挙げられます。ここからは、これらを詳しく説明します。

スマイルラインが乱れる

前歯の先端が上下で当たっていると、笑っときに見える上の前歯のスマイルラインが乱れます。

せっかく、前歯が重なり合うことなく、ぴっちり並んでいたとしても上の前歯の先端を結んだ線が直線で、
下の歯と触れ合っていたら不自然ですよね。

通常は、中心の前歯が一番長く、後方に行くにつれてU字型にゆるやかなアーチを描いており、
口角が上がってもきれいに前歯が見えるようになっています。
ただし、下の歯に上の歯が当たるような歯並びは、にっこり笑ったときに笑顔の美しさが半減してしまうかもしれません。
今よりもっと美しい笑顔を手に入れるために、上下のかみ合わせを整えることは大切です。

Eラインが崩れる

Eラインとは、鼻の先端と顎の先を結んだ線のことです。
この線の内側に上下の唇が入っている、もしくは少し触れる程度の横顔が美しいといわれています。
矯正治療では、Eラインを整えることも重要と考えており、歯並びがきれいなだけではなく、
骨格的な問題やかみ合わせを考慮して、Eラインを整えます。
しかし、歯並びが上下で当たっているとどうでしょうか?
Eラインは崩れてしまいますよね。

そもそも、歯並びが上下で当たるのは、

・上の前歯が全体的に舌側に傾斜して生えている
・下の前歯が全体的に唇側に傾斜して生えている
・上下の骨格に問題がある

などが原因です。
専門的な用語で説明すると、「切端咬合(せったんこうごう)」といわれる悪い歯並びです。
このような歯並びは、唇の位置関係にも悪影響を及ぼすため、Eラインが崩れてしまうのです。
口元がボコっとしている感じがある方や、唇が閉じにくい方は、
前歯のかみ合わせが上下で当たっている可能性がありますので、早めに矯正歯科へご相談ください。

前歯でしっかり食べものを噛み切れない

歯並びが上下で当たっている「切端咬合」の場合は、前歯でしっかり食べものを噛むことができません。
今まで長年このような歯並びだった方は、感じていないかもしれませんが、
前歯に力がしっかり入れることができずに、噛み切る力や引き裂く力が発揮できないのです。
ぐっと力をいれたら、歯の先端が欠けてしまうことも少なくありません。

また、切端咬合の場合は前歯だけではなく奥歯のかみ合わせも乱れていることが多いです。
そのため、奥歯で食べものをすりつぶすことも難しいことも。
それでも、食事をしないといけないため、前歯や奥歯をわざとずらしてかみ合わせていませんか?
その結果、歯だけではなく顎にも負担がかかり続けます。
顎に負担がかかると、顎関節症になるリスクが高まります。
顎関節症は、「顎からジョリジョリなどと音が鳴る」、「お口を大きく開けられない」、
「お口を開けると痛む」といった症状が現れて、慢性化すると改善するのが難しくなる病気です。
このように、切端咬合はしっかり食べものを噛めないだけではなく、歯や顎の健康状態にも悪影響を与えるとわかります。

滑舌や発音が悪くなる

切端咬合は、前歯や奥歯がぴっちりかみ合っているわけではなく、隙間ができるため空気が漏れやすいです。
特に前歯に隙間があると、滑舌や発音が悪くなる傾向があります。
強く息を吐きだす「サ行」や「タ行」や舌を使って発音する「ラ行」は、発音しにくいかもしれません。
よく友人や家族から「今、なんと言ったの?」と聞き返される経験がある方は、もしかすると歯並びが原因かもしれません。

切端咬合は自力で治せる?

考える女性

切端咬合は、自力で治すことは困難です。
上下の歯並びの見た目やかみ合わせを自分の力で改善するのは難しいからと、
放置しておくとさらに歯並びが乱れることがあります。
自力で改善はできませんが、これ以上悪化させないようにはできます。
以下のような癖や生活習慣がある方は、見直してみましょう。

・頬杖をする
・猫背
・舌で前歯を押す癖
・口呼吸

後天的に切端咬合になるのは、顎のずれや歯並びの乱れが原因です。
頬杖をすると、顎に負担がかかり、上下の顎の位置関係がずれた状態が続きます。

また、パソコン作業中や食事中に猫背になる方は、知らず知らずのうちに下顎が下方に引っ張られてしまい、
切端咬合になっている可能性があります。
猫背が定着すると、常に切端咬合になり、顎はずれた状態になるため、徐々に唇を閉じるのが難しくなることも。
すると、口呼吸になりやすく、唇で歯を抑える力がなくなるため、前歯が前方に出ます。
その結果、顎をずらしていない状態でも、切端咬合になってしまうことがありますので、
口呼吸になっていないか意識して確認してみましょう。
さらに、舌で前歯の裏側を触ったり、押したりする癖がある方は、歯並びがより乱れる可能性がありますので、
舌が前歯に触れないようにトレーニングをするとよいです。

切端咬合の治療方法

矯正治療の歯の模型

当院では、切端咬合の状態やライフスタイルに合わせて、さまざまな矯正治療をご提案しております。
歯の表面に矯正装置を貼り付けて、ワイヤーを通して歯並びを改善する「表側矯正」の他に、
見た目が目立ちにくい「裏側矯正」「マウスピース型矯正」をご用意しています。
※当医院の治療内容について、詳しくはこちらのページをご覧ください。

裏側矯正は、歯の裏側に装置を付けるため、他人に矯正治療をしていることに気付かれたくない方におすすめです。
また、マウスピース型矯正は透明のトレーを使用した、取り外し式の矯正装置です。
切端咬合の状態によっては、抜歯が必要なケースもあります。
まずは無料カウンセリングや精密検査を行い、患者さんにぴったりの矯正治療方法をご提案いたしますので、
お気軽にご相談にお越しください!
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